ザカリー・クイント

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 映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でスポックを演じているザカリー・クイントが、前作で「ミスター・スポック」ことレナード・ニモイと共演したときのことを振り返った。前作に出演が決まるまではオリジナル版「スター・トレック」を観たことがなかったというザカリーだが、大先輩であるレナードとの共演は今後のキャリアを考える上でも大きな刺激をなったという。


 ザカリーは、マシ・オカらと共演したテレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」でブレイク。2009年には『スター・トレック』のスポック役に大抜てきされた。同作での新旧スポック共演について、ザカリーは「レナードはとてもオープンでした。僕の質問に答えてくれるのはもちろん、自分がスポックを演じていた頃のことを教えてくれもしました。僕が演じるスポックと彼の演じるスポックは全くの同一人物ではないにしても、彼の存在が大きな助けになったのは間違いありません」とそのときの感動を口にする。


 また、レナードは映画監督としても活躍しており、『スター・トレック』にもプロデューサーとして参加。ザカリーも同作撮影中の2008年に自身の制作プロダクション「ビフォー・ザ・ドアー」を設立したばかりだったということもあり、そうした面でも学ぶことは多かったという。


 「自分の会社を作ったからには、自分の作りたいものを作ろうと思いました。社会と密接に関わるような作品ですね。それでいて、新しい風を業界に吹き込むことができればと思っています」と語ったザカリーは、俳優としては本作をはじめ、テレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」などSF作品への出演が目立つ。だが、本来は社会派作品が好みということで、プロデューサーとしての長編第1作『マージン・コール』は世界金融危機に着想を得た、まさにザカリー好みの作品に仕上がった。


 同作は新人監督の第1作でありながらアカデミー賞脚本賞にノミネートされるという快挙を成し遂げ、ザカリーのプロデューサーとしての手腕を証明した。現在ザカリーは監督デビュー作の準備を進める一方で、俳優としては映画・テレビ・舞台のそれぞれの分野で活動している。「製作側には製作側の良さがありますし、俳優業でも映画やテレビではそれぞれ全く経験の質が違います。その意味で、僕はすごく恵まれていると思いますよ」というザカリーからは、スポック同様、外見はクールでありながら内には熱いものを秘めていることがうかがえた。(編集部・福田麗)


映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は8月23日より全国公開