あなたの使い方、間違っていませんか!? 効果の高い「電動歯ブラシ」の使い方を電動歯ブラシの開発担当者に聞いてみた

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「お皿洗い」が「食洗機」に置き換わったように、「トイレットペーパー」が「ウォシュレット」に置き換わったように……日々の暮らしは、手間のかかる「手動」から、楽ちんで効果の高い「電動」へと移り変わりつつある。

そんな中で、身近でも「電動歯ブラシを使っているよ」という人が増えて来た。高機能化も進み、値段も手頃な商品が増えてきたことが要因にあると思わるが、しかしよく聞くのが「これで正しい使い方なのか不安」という悩み。そこで電動歯ブラシの開発担当者であるオムロンヘルスケア株式会社 商品開発統轄部 健康サポート機器開発部 吉田秀輝さんに取材し、「電動歯ブラシ」の効果や正しい使い方について伺った。併せて、「いま購入を検討している」という人に向けて初めて購入するときのポイントや、使い方など具体的なアドバイスをいただいた。

電動歯ブラシの最大のメリットは、正しく使うことで歯垢を短時間で効果的に除去でき、口腔環境を清潔に保てることにあります。歯垢を取り除くことで、虫歯はもちろん歯周病などの予防にもなるからです。一番大きな違いをお話すると、手動での歯磨きは口中の部位、例えば奥歯の後ろなどは、なかなか届かず、歯垢が落とし切れていないケースが出てきます。電動であれば、歯にあてるだけでブラシの方が動いてくれますから、磨き残しは少なくなります。また、圧倒的に毛先が動く速度が違いますよね。

電動歯ブラシは、1990年代初頭ごろから日本でも一般に普及してきました。最初は1000回/分程度の往復運動のみだったのが、今や振動数はどんどん上がってきています。動きも立体的になり、歯科医からみても意味のある動き方に改良されてきました。ブラシの動き方が製品の付加価値としても発展してきているんですよ。

ぜひ、実際に製品を触って試してから購入されることをおすすめします。メーカーもつい振動回数をアピールしてしまうのですが、同様に大切なのが毛先の揺れ幅です。一般的に多くみられる音波歯ブラシは、ブラシが動くというより、むしろ毛先が微振動することにより、歯垢を除去します。この違いをみるためにも、家電量販店にサンプルが置いてあると思いますので、指先にあてて振動を感じてみてください。ブラシの形状についても、自分がケアしたい点や自分の歯並びにあわせて選ぶと良いと思います。あと、ブラシ部分は毛先が開いてきたら新しいものに交換してください。開いた状態で振動しても、本来の効果は発揮できないですからね。

本体の形状のお話をすると、初めて電動歯ブラシを購入する人であれば、持ちやすさで選ぶことも大切です。これまでは使用されてきた歯ブラシは、電動歯ブラシに比べるとスリムなはずです。毎日使用するものですから、自分の手になじみやすく、軽量で使いやすいものが一番です。女性の使用をイメージした細身のデザインや、お子様用もありますので、ブラシの機能だけでなく、本体の持ちやすさも実際の製品で試してから購入されるといいと思いますよ。

電動歯ブラシを効果的に使うためには、各製品の取扱説明書に目を通してください。それぞれに特徴がありますから、まずは製品ごとに正しい使い方を理解していただくことが、近道だと思います。これは初めて使う方へのアドバイスですが、手で歯ブラシを動かす場合は、そんなに速度が速くないので問題ありませんが、電動歯ブラシの場合は振動速度が速いですから、口を閉じ気味にした状態で、電源をオンすることで歯磨き剤の飛び散りを防ぐことができます。

あと、ゴシゴシと強くこすらないことです。なぜなら、ちゃんとブラシは振動していますから、自分で大きく動かす必要はありません。反対に、歯にブラシを強く歯に押しつけてしまうと、歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性もありますし、ブラシの毛先が開き、せっかくの振動がうまく伝わらずに効果が半減してしまうことがあります。電動歯ブラシは、毛先に振動を与えることによって磨いていますから、ブラシを強く押しあてるのではなくブラシの先端が歯や歯ぐきに軽く触れる程度にあてて、歯列に沿ってゆっくり動かしてください。