資金流入1000億円超えがゾクゾク、騰落率50%超のファンドも。″旬″真っ盛り!
株高のおかげで、手数料を取られるばかりと敬遠されていた投資信託が息を吹き返した。この波に乗れるかどうかで、あなたの資産の明暗が分かれる!


純資産総額が増えすぎて販売停止という?吉報〞を、久々に耳にした。下表の2013年純設定額(設定額から解約額を差し引いた額)ランキング15位の日本株投信「JPMザ・ジャパン」は今年に入って2度目の販売停止。

リッパー・ジャパンの篠田尚子さんは「新規設定投信が資金を集めているのに加え、今年に入って『ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド』のような往年の名ファンドも上位に顔を出すようになりました。現在のマーケットを象徴していますね」。

順位を見ると、確かに設定日も投資対象もまちまち。どれがいいのか?

今こそ買いの好調な投信をセクター別に見ていこう。

日本株投信ではアクティブ系が人気

「日本株騰落率BEST10」を見れば、「JPMザ・ジャパン」の販売が好調な理由がわかるだろう。1〜3月の3カ月騰落率がなんと51・25%。わずか3カ月で投資資金が1・5倍に増えたのだ。2位は「JFジャパン・ディスカバリー・ファンド」の49・57%、3位は「成長株ジャパン・オープン」の44・70%と続く。日本株投信にはアクティブ型とインデックス型があるが、人気はアクティブ型だと篠田さんは言う。「その中でも明暗が分かれていて、見向きもされない運用会社の投信もあります。JPMは運用成績が飛び抜けていますね」

オンラインゲーム関連銘柄の成長をうまく利用した投信の成績も好調。ただ、現在はオンラインゲーム関連を手放し、金融系の銘柄を組み入れる傾向が強い。「このように銘柄の入れ替えのサイクルが速い投信は着実にリターンを積み上げています」

日本株投信の成績を上回り、頭ひとつ抜け出したのがJリート(不動産投信)関連。「Jリート騰落率BEST10」の1位と2位は通貨選択型で、「通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)ブラジルレアルコース」の64・40%、「東京海上J −REIT投信(通貨選択型)豪ドルコース(毎月分配型)」の60・33%。インフレ期待による不動産価格の上昇と円安の恩恵をダブルで受けている。3位は「三菱UFJ Jリートオープン(3カ月決算型)」で50・53%。為替リスクを取りたくないというのなら、このタイプがオススメだ。

アベノミクスで流入UP!!・2013年新規流入額の投信ランキングBEST20



※データはすべて2013年3月末現在。ランキングは2013年の純設定額をもとに、純資産総額が100億円以上のファンドの中から算出。分配金利回りは2013年の年率換算。販売手数料は税抜きで上限を記載。出所:リッパー・ジャパン

豪ドル債券型は苦戦中

資金流入が細っているのが豪ドル債券型の投信。篠田さんによれば「昨年夏ごろから兆候があった」という。資金流入のピークだった昨年春ごろに比べると残高が1兆円程度減少している。分配金を引き上げても減少に歯止めがかからない。ディフェンシブ系は売られる傾向にあるようだ。

円安メリットで上昇・日本株投信の騰落率BEST10



日銀の買い支えが好材料・Jリート関連投信の騰落率BEST10



※データはすべて2013年3月末現在。分配金利回りは2013年の年率換算。販売手数料は税抜きで上限を記載。出所:リッパー・ジャパン

篠田尚子
トムソン・ロイター・マーケッツ

慶應義塾大学法学部卒業。リッパー・ジャパンに所属するファンドアナリスト。情報量の多さと分析の鋭さは天下一品!



この記事は「WEBネットマネー2013年7月号」に掲載されたものです。