日本株相場が参院選まで安泰なら、あと1カ月できっちり仕上げたい
仮に材料出尽くしの参院選が当面の天井となるなら、そのクライマックスの上昇はすさまじいものとなるはず。これまで乗り遅れてきた人にも、残る1カ月間に大きなチャンスが待っているのだ。今年前半戦のラストスパートとして、今から上がる株を徹底的に攻略しよう!


半年間の上昇は外国人投資家だけの買いで支えられてきた

80年代末期のバブルもしかりで、相場が大天井をつける時点では、あらゆる投資家が満腹になるまで株を買い込んでいる。そして、その後に続く買い手がいなくなって、株価が急降下し始めるのだ。

昨年11月から半年間も株価の上昇が止まらないうえ、そのピッチがあまりにも急だったことから、バブル説を唱える人も少なくない。百歩譲ってその説が正しいとしても、今はもはや買い手が見つからないほど株が買われすぎている状態なのだろうか?

結論から言えば、その答えは「ノー」だ。岡三証券取締役の松本貴司さんは指摘する。

「今のマーケットは循環の中での底上げ局面で、海外の投資家が過小評価してきた日本株全体のポジションを増やしたことでもたらされた上昇にすぎない。2005〜2006年のように個人投資家が相場を牽引するような動きはまだ見られない」

事実、下のグラフを見れば一目瞭然であるように、昨年11月から外国人投資家は強烈な勢いで日本株を買い越してきた。「特にアジアの投資家はまだ日本株の保有比率が低いことから、にわかに関心が高まっているようだ。当社の香港支店にも、これまで日本株を買ったことがないという外国人投資家からの問い合わせが相次いでいる」(松本さん)

もともと外国人投資家は日本株の売買シェアの6割以上を占めてきたのだから、彼らが本気で買えば相場が大きく動くのは当然だ。



個人、法人とも、国内の投資家はむしろ売り越してきた

これに対し、国内の投資家の動きはどうなのだろうか?再び下のグラフに注目すると、外国人投資家の勢いには遠く及ばないどころか、売り越しに回っていることがわかる。特に国内法人の動きは、あまりにも?曲がり屋〞で失笑してしまうが……。

「自己資本比率に関する規制の絡みで売らざるをえない大手銀行などの動きが反映されたもので、相場観に基づく行動ではなさそう」(松本さん)

とはいえ、国内の投資家が母国の株を売る傍らで、外国人投資家がそれらを吸収するだけの買いを入れて相場を支えているのは、非常に滑稽な構図だ。しかも、彼らは母国通貨を日本円に替えて投資しており、昨今の円安で為替差損の分だけ利益が目減りする。

むろん、日本円を保有する国内の投資家にはそのようなハンディキャップはない。それどころか、むしろ円安は日本株にとって格好の上昇材料。にもかかわらず、国内の投資家は日本株をまだほとんど買っていないのが現実なのだ。

極論を言えば、アベノミクスに対して本当に熱い期待を寄せているのは外国人投資家だけともいえる状況である。そして、国内の投資家が先を争って買っていないのに、バブルがはじけるなどということがありうるのだろうか?

少なくとも参院選の結果が出るまでは上昇が続くというのがちまたのコンセンサスなのに、それでも日本株に手を出さないのは不可解な話。本当に7月で上昇が止まれば、みすみすラストチャンスを逃したことを大いに悔やむはず。世界の投資家が日本株を持たざるリスクを痛感しているのだから、一刻も早く国内の投資家も目覚めるべきだろう。

もはや今の相場には優良な売り手がおらず、需給は逼迫しがち

もっとも、まだ国内の投資家が本格出動していないのは、相場にとって安心材料でもある。冒頭でも触れたように、あらゆる投資家が株を買いすぎていなければ、相場が大崩れする可能性は低いからだ。参院選後に下げても、単なる調整にとどまる可能性もある。