「スペシャルワン」から「ハッピーワン」へ。チェルシーのジョゼ・モウリーニョ新監督が10日に就任会見に臨んだ。同監督は次のように話している。

「私はハッピーワンだ。再びここに来ることができ、非常にうれしい。初めてここで就任会見に臨んでから、2日しか経っていないかのようだ。だが、実際には9年が過ぎた。私は同じ人間であり、同じ感情、同じ情熱を持っているがね」

「だが、この約10年間で、私は重要な経験もしてきた。それが私の経験をさらに実りあるものにしてくれた。私は同じ人間だ。だが、見方は変わっている」

「自分への期待が大きいのは分かっているし、私も仕事や勝利への大いなる意欲を感じている。私は働いてきたすべての場所でトロフィーを獲得してきた。クラブは絶対的に最も重要なものだ。この数年、私は重要な瞬間を体験してきた。インテル時代の日々は忘れられないものだった」

「オーナーとの関係? 我々がケンカしたとか、関係が良くないという記事を読んだが、2007年に我々が別れたとき、双方にとってつらい決定だったが、我々は同意して決めたんだよ。関係を断ち切ることはなく、ね。私が戻ってきたのは、この冒険を再開するのに適したタイミングだったからだ。私は過去にやったことをリスペクトしてほしいと思っているが、ここから先、我々が成し遂げることにも敬意を払ってほしい」

「戻ると決めたのは、自分と仕事のためにそれがベストの決断だったからだ。イタリアとスペインで5年を過ごした。サッカーにおいて5年は非常に大きな年月だ。私は、自分にとって非常に居心地の良い場所だったところで仕事を再開したいと思ったから戻ってきた。このクラブには大きな野心と目標がある。選手たちのレベルは高い。ただ、自分たちの価値がどれほどなのかを示してくれるのは仕事だ」

「プレミアリーグは以前と違っている。オールド・トラフォードに行って、(アレックス・)ファーガソン監督とあいさつしないのは、おかしな感じがするだろう。だが、(デイビッド・)モイーズは素晴らしい指揮官だ。(マヌエル・)ペジェグリーニ監督もマンチェスター・シティに経験をもたらすだろうね。プレミアリーグはよりオープンな勝負となるはずだ。多くのチームが争うだろう。私は正直でありたい。期待されているすべてを尽くしたいと思っているよ」

「プレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)のどちらを優先? チェルシーのようなクラブはあらゆる舞台で競争的でなければいけない。またここに来ることが魅力的なのは、ポルトガルの先人たちのように、私に冒険者のスピリットがあるからだ。そうやって生きるには、特別な家族が必要であり、幸いにも私にはそれがある」

「最初の目標はトップ4に入ることだ。CLがチェルシーの苦悩になってはいけないがね。ジョン・テリーの今後? (ラファエル・)ベニテス監督がここで働いていたときの選択に首を突っ込むことはしない。私は7月1日からここに来て、各選手と話をし、それから決断を下す」

「私と(ロマン・)アブラモビッチには同じ目標がある。できるだけ多く勝ちたいということだ。そして私は長くここに残りたい」