フィリピンのカラオケではショーアップというのがあって、客の席の前に店中のGROが並んで媚を売る。ちなみにGROとはGuest Relation Officer(客先接待係)の略で、なんとも仰々しい呼び名だ(本文とは関係ありません)【撮影/志賀和民】

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フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのフィリピン・レポート。今回は、偽装結婚で日本を目指すフィリピーナたち。離婚制度のないフィリピンでの、結婚と離婚の現実とは……。

フィリピンパブで働くための偽装結婚

 日本行きの興行ビザ(タレントビザ)の発給がストップして以来、若いフィリピーナにとって「夢の日本行き」は、日本人との結婚によってのみ実現されるといっても過言ではない。とはいいつつも、フィリピンにいて日本人の配偶者を見つけるのは至難の技だ。

 そのため、プロモーターの斡旋で見ず知らずの日本人とかたちだけの結婚をして、日本行きを目指す。これがイミテーション(偽装)結婚だ。日本の入管もこの偽装結婚を厳しく監視していて、本当に結婚生活をしているか確認するために、自宅訪問をしたりするそうだ。

 偽装結婚の謝礼に、日本人男性には月々数万円を払うそうで、プロモーターへの支払いを合わせるとほとんど収入が見込めないこともある。そうなると、もっと稼ぐために体を売るなど、かわいそうなことになっているジャパユキさんも多いようだ。
 
 彼女たちは、日本のフィリピンパブなどで働き、それなりの収入を得て、貯金ができてから、フィリピンに帰って元の生活に戻る。もちろん故郷で「結婚」という話も出てくるだろう。しかし日本で離婚手続きをしてきたとしても、フィリピンでも手続きをしないと、結婚の経歴はそのまま残ってしまう。

 プロモーターに「在日フィリピン大使館に届けたから大丈夫だ」と言われて安心していたら、いざ結婚しようとすると、そのまま婚姻の記録が残っていて、婚姻の資格証明書が出ないという事態が多発している。

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