株式やFX(外国為替証拠金取引)投資家にとって知っているとお得なのが「アノマリー情報」だ。アノマリーとは、論理的に説明できないものの、頻繁に繰り返される相場の法則のこと。投資情報会社の社長などを歴任し、現在は「為替の学校」M2JFXアカデミア学長でもある吉田恒氏が為替相場に関する6月のアノマリーについて解説する。

 * * *
 6月の「アノマリー」でまずご紹介するのは、米ドル相場と相関性の高い米金利の重要な転換が起こりやすいということです。米金利が年間の天井ないし底値を付けることが多かったのが、この6月だったのです。

 この原稿を書いている5月中旬の時点では、米長期金利の指標銘柄である10年債利回りは5月初めの1.6%で底打ちした感じとなっています。

 世界最大の債券ファンドであるピムコの運用責任者で「債券王」の異名を持つB・グロスは、5月に、「30年に及ぶ債券の強気相場が4月29日に終わった可能性が高い」との認識を示したと報道されました。

 では今年の米金利の重要転換はもう終わり、「6月の米金利アノマリー」は外れるのでしょうか。6月に米金利が年間の天井ないし底値をつける「アノマリー」はともかく、米金利にとって重要な転換点としての6月という意味では引き続き注目する価値があるかもしれません。

 そもそも6月に米金利の重要な転換が起こりやすいという「アノマリー」の背景として、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の影響はあったと考えられます。このFOMCでの金融政策決定が、米金利の重要転換のきっかけになりやすかったということです。

 そんな6月FOMCは、今年は18〜19日の予定です。そこでは、FRB(連邦準備制度理事会)が現在の超金融緩和の柱、量的緩和の見直しを開始すべきといった意見も一部にあります。そもそもこの超金融緩和でバブルが発生しているといった見方もあり、その修正が注目されるようになってきました。

※マネーポスト2013年夏号