劇中のワンシーンで登場する、下鴨神社内にある「糺(ただす)の森」。静けさが伝わってくる/[c]2013 ハル製作委員会

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毎年7月に開催され、京都の夏の風物詩として親しまれている祇園祭。多くの観光客でにぎわうこのお祭りに、一足早く訪れたような気分になれるのが、近未来の京都を舞台にしたアニメ映画『ハル』(6月8日公開)だ。事故で最愛の少年を失った少女が、少年によく似たロボットと心を通わせていく姿をつづったラブストーリーの本作では、祭のシンボルである「山」と「鉾(ほこ)」、りんご飴や金魚すくいの露店など、現在と変わらない祇園祭が描写されている。

【写真を見る】こちらが公式サイトで見ることができる「ハルと出かける 舞台探訪問MAP」。京都市内でも配布中

『ハル』では、祇園祭だけでなく風光明媚な古都の魅力が味わえる。鴨川をはじめ、多くの人でにぎわう八坂神社や錦市場、おだやかな時間が流れる下鴨神社や西陣の街並みなど、人気観光スポットが次々と登場するのだ。街並みが細密に描かれているため、モデルになっている場所は一目瞭然。観賞後には思わず京都の街を歩いてみたくなるはず。

京都を舞台にしたアニメといえば、近年では「けいおん!」が有名だ。2011年には劇場映画化もされたこの作品では、舞台となった京都の街を訪れる人がいまだに後を絶たない。この現象を意識してか、『ハル』の公式サイトでも「ハルと出かける 舞台探訪問MAP」という観光ガイドマップが公開中で、ロケ地を巡りたいファンへの配慮もバッチリ。マップ片手に、すぐに“聖地巡礼”ができるようになっている。

さまざまな映画・マンガ・アニメの舞台となっている京都府では、“聖地化”によって地域を活性化しようとする試みも行われている。最近では、ロケーションを活用した事業に対して補助金を支払うという取り組みもスタートした。『ハル』のように京都を舞台にした作品が、今後ますます増えていくのかもしれない。【トライワークス】