ヘイエルダールが著した「コン・ティキ号探検記」は70以上の言語に訳され、世界中で5000万部以上のベストセラーとなった/[c] 2012 NORDISK FILM PRODUCTION AS

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ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールが1947年に行った、いかだ“コン・ティキ”号による8000kmに及ぶ101日間の航海。歴史的な大冒険として、後に多くの冒険家や探検家に影響を与えた実話を映画化した『コン・ティキ』が6月29日(土)より公開される。本作に感銘を受けた、漫画家の藤子不二雄A、作家の椎名誠、キャスターの辛坊治郎が寄せた絶賛のコメントが到着した。

【写真を見る】自分を信じて挑戦することの素晴らしさが描かれている

ヘイエルダールの航海は、彼自身の著書「コン・ティキ号探検記」や、1951年に第24回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した記録映画で広く世界に知られている。しかし、その航海の間、過酷なサバイバルが繰り広げられていたことまではあまり知られていない。本作はその詳細を迫力の映像で再現した。絶え間ないサメの襲撃、荒れ狂う天候、唯一の命綱といえる無線機の故障。トラブルが続発する中で、ヘイエルダールら6人の男たちが、仲間への不信感や絶望感を抑え、いかに成長を遂げたかを描いている。

「人間が体ひとつで自然と斗い克服する!その壮快さにしびれた!」という藤子A。椎名は「かつてぼくは胸をバクハツさせるようにして、この偉大な探検記を読みふけり、はっきりとその後の人生に巨大な影響をうけ、世界中を飛び回るようになった」と、冒険好きである自身のルーツがコン・ティキ号の航海にあることを表明している。ヨットで太平洋を横断する企画「ブラインドセーリング」に6月16日(日)から挑戦する予定の辛坊は、謙遜しながら「コン・ティキ号の冒険に比べたら、私たちのチャレンジなんて遊覧船に乗るようなもんです」と笑う。「大海原の向こうには何があるのか?そこには目的地以上の『何か』がきっと待っています。毎日の生活に疲れている人、退屈している人、欲しいものすら見つからない人、コン・ティキ号と一緒に海に出ましょう。映画を見終ったあと、何かがきっと見えてくるはずです」と語る。

大人になっても少年のように夢や理想を追い続ける彼ら3人の姿勢は、ヘイエルダールと相通じるものがある。ヘイエルダールが命懸けの航海に出た理由は、古代人がいかだで南米からポリネシアまで航海していたという自説の正しさを証明するためだったのだ。そうした男の夢とロマンを、壮大な自然の美や男たちの友情と共に綴る本作。昔の夢を忘れてしまった人にぜひともおすすめしたい。【Movie Walker】