「綱登り」「綱引き」「魚釣り」──ってこれ、近所のレクリエーション大会じゃないの? と思ったアナタ。実はこれ全部、過去の五輪競技なんです。

 たしかに五輪の歴史を紐解くと、“消えていったヘンテコな競技”がたくさんある。例えば1900年のパリ大会では、冒頭の3つに加え「鳩撃ち」「伝書鳩」「凧揚げ」「熱気球」などが存在した。

 1908年のロンドン五輪から2回実施されたのは「決闘」。マスクを装着し、お互いの顔を狙いロウの弾を撃ち合うという競技だ。1912年のストックホルム大会からは「芸術競技」が行なわれ絵画、彫刻、音楽、文学、建築などの種目があった。

 かたや五輪競技から除外の危機にあるレスリングは1986年の第1回アテネ大会から実施されてきた伝統ある競技。鳩撃ちや凧揚げの仲間入りとなるのは、あまりにもかわいそうだ。

 最終的にレスリングのライバルと目されているのはスカッシュ。欧米で人気が高いそうだが、まだ日本ではなじみが薄いし、テニスの“壁打ち練習”のような地味さは否めない。

 2020年夏季五輪実施競技の最後の1枠は、今回3競技に絞られ、9月のIOC総会で決定する。日本が確実にメダルを獲得できるからというわけではなく、客観的に見てもレスリングを戻してあげてもいいんじゃないでしょうか!?

※週刊ポスト2013年6月14日号