今後も安定的な成長が期待されるオーストラリア

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オーストラリアでは、足元で住宅市場が改善傾向にあることや豪ドルの下落を背景に、4日に開かれた金融政策決定会合で、政策金利が2.75%に据え置かれました。また、5日に発表された2013年1-3月期GDP成長率は、前期比+0.6%、前年同期比では+2.5%となりました。

相対的に高い金利水準と信用力を投資魅力とするオーストラリアは、2008年以降、主要先進国が相次いで格下げとなるなか、同国への注目度の高まりから、海外投資家による国債保有が急増しました。一方、こうした海外からの資金流入によって急速に進行した豪ドル高が、輸出産業の競争力低下につながることから、中央銀行であるRBA(オーストラリア準備銀行)は、豪ドル高是正や国内景気の活性化のため、2011年以降、継続的に利下げを行なってきました。また足元で、主要貿易相手である中国の成長鈍化や商品市況の下落などもみられ、金利差縮小や同国景気への懸念などを背景に、豪ドルは軟調な展開となっています。

同国経済はこれまで、輸出と内需を両輪として、安定的な成長を遂げてきたことが強みとなってきました。2013年1-3月期のGDP成長率の寄与度を見ると、政府支出など一部には弱さも見られるものの、輸出は底堅く推移しており、国内では、金利低下によって、住宅や個人消費などの民間消費が改善傾向にあるなど、内需が景気の下支え役として貢献しています。

今後についても、RBAは、2014年にかけて年2〜3%程度の経済成長を見込んでおり、緩やかな成長が続くと考えられます。さらに、豪ドルの安定的な推移や中国景気の持ち直しがみられれば、同国景気の底上げにつながると期待されます。こうしたなか、同等の格付を有する国の中でも、依然として相対的に金利水準が高いオーストラリアは、「先進国の優等生」として、引き続き、魅力のある投資対象と考えられます。

(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)

(2013年6月6日 日興アセットマネジメント作成)

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