ひとみ様が現収入の半分程度の収入が見込める仕事に復帰したと仮定して、必要保障額としてはあと900万円ほど不足すると予想することができます。心配されている医療保障の必要性については、考え方が分かれるところです。入院日数が短縮化している一方で、医療費の高度化により負担額は増加傾向にある現状に合った保障を、最小限かけておかれると安心でしょう。保険料は収入に対する割合を3〜5%の21,000円までに留めることをひとつの目安とします。

これから生れてくるお子さんのための教育資金についても見込んでおかなければなりません。仮に、幼稚園から高校まで公立校へ就学した場合は約500万円かかりますが、高校までの費用は日々のやりくりの中から捻出し、大学進学前までに大学の費用を備えましょう。

大学は、自宅通学で年間約150万円、入学金を含め、4年間で500〜600万円ほど(国公立に自宅から通う場合:510万円、私立大学の場合:686万円)かかります。毎月の貯蓄額のうち2〜3万円を教育費として積み立てていけばよいでしょう。こども保険など、解約しにくい商品の利用も有効ですが、その際には払い込む保険料総額より受取額の多い貯蓄性の高い商品を選ぶようにします。小学校高学年へ進むにつれ塾代等で支出が増えていくため、低学年までが子育て中の貯め時となるでしょう。

このように、ライフイベントに沿って支出面を予測すると、ある一定の時期は、これまでのような海外旅行は少し厳しい状況もあるかと思われます。ただ、マネーは将来のためだけにあるのではありません。状況に合わせた旅行プランをたてるのも一つですが、家族のイベントとして楽しくお金を使うスタイルも人生にはとても大切なはずです。嬉しい、愉しいという体験の積み立ては、何物にも代えられません。2年に一度は必ず実行するなどと定め、旅行費用づくりに月1.5万円ほど割振りマネープランに入れていきましょう。

心が豊かになる暮らしの実現を目指して、ご家族でたくさんの体験を共有してください。