披露宴会場の松竹梅・梅の場合:自宅で行うパーティはこんな感じだ。正確に言うと、これは披露宴ではなく「婚約式」の様子なのだが、式の後は自宅で披露宴のような宴会を行なった【撮影/中安昭人】

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日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安記者。これまでにベトナムで、控えめに見ても100回以上、結婚披露宴に出ているという。今回は、そんな経験を通して得た「ベトナムのご祝儀相場」のお話です。

ご祝儀は「お祝いのお金」というより「飲食代の実費」

 先日、友人の結婚披露宴に出席した。こういうとき、いつも頭を悩ませるのが「ご祝儀をいくら包むべきか」である。

 周りのベトナム人の友人に聞くと、最初は「一概には言えない」という答が返って来てしまう。「お金の話はストレートにはしにくいのかな」と思い、ベトナム人の妻に聞いても答は同じ。実はベトナム人の間でも「ご祝儀をいくら包むか」というのは、頭を悩ませる問題であるようだ。外国人であればなおさらである。

 私はこれまでにベトナムで、控えめに見ても100回以上、結婚披露宴に出ている。そんな経験を通して得た「私の個人的目安」をお伝えしよう。

 ご祝儀の額を考えるうえで、いちばん大きな要素はもちろん「新郎または新婦との人間関係」だ。ベトナムでは日本に比べてかなり広範囲の人を披露宴に招待する。例えば「友人のお兄さん」程度の間柄の人から招待状をいただくことは珍しくない。私も妻も、新郎新婦と一度も会ったことがないというケースすらあった。そういう場合は、当然、ご祝儀の額は低くなる。直接の友人はもちろん高くなるし、さらに会社の自分の部下が結婚するというときには、金額はさらに高くなる。この点は日本と似ているだろう。

 ベトナムでは、これに加え「どの程度の格式の会場か」という要素も重要だ。ベトナムの披露宴は、基本的には「食事会」「飲み会」である。新郎新婦が入場する前から、お酒を飲んで盛り上がっていることも珍しくない。料理を全部食べたら、招待客は三々五々と帰って行く。ご祝儀はもちろんお祝い金ではあるのだが、「自分の飲み食いした分はご祝儀としてつつみ、披露宴の費用が新郎新婦の持ち出しにならないように」というのが基本的な考え方らしい。

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