『二流小説家 シリアリスト』で絆を育んだ上川隆也と武田真治

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日本の海外ミステリーランキングで史上初の三冠に輝いたベストセラーの映画化『二流小説家 シリアリスト』(6月15日公開)。完成披露会見が6月5日にザ・ペニンシュラ東京で開催され、上川隆也、片瀬那奈、高橋惠子、小池里奈、武田真治、主題歌を担当する泉沙世子、そして原作者のデイヴィッド・ゴードンが登壇。上川は「本当に良くできたミステリーストーリー。是非楽しんでください」と胸を張った。

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原作の「二流小説家」はゴードンのデビュー作にして、ミステリー&サスペンス文学の賞としては最も歴史と権威のある「アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞」にもノミネートを受けた傑作だ。ゴードンは「日本の映画や本、カルチャーのファンでした。大好きな日本で、自分の作品が映画化されるなんて夢のよう。とてもラッキーです」と感慨深い様子。意外にも本作は、上川にとって初めての主演映画となった。上川は「撮り終えてから取材などを受ける機会が多くて。撮影を終えてから、『あ、自分は映画の主演をやったんだ』と、遅れて波が届くような感じで自覚が出てきた」と照れ笑いをのぞかせていた。

連続殺人犯・呉井(武田)の告白本を執筆することになった売れない小説家・赤羽(上川)が、次々に不可解な殺人事件に巻き込まれていく謎が謎を呼ぶ物語。上川と武田の迫力ある対峙シーンも見どころだ。片瀬も「赤羽と呉井の対決は、本当に手に汗握るシーン。迫真の芝居に飲み込まれた」と絶賛する。対決シーンの役作りについて上川は「現場では2人でストーブにあたっていましたね(笑)。ストーブにあたりながら、どういう赤羽でいるのか、どういう呉井でいるのかと話し合っていた。より濃いシーンにしたかった」とコメント。武田も「対立を描くにも協力体勢が必要。この演技プランで的外れではないか確認したり、常に役に終始した会話をしていました」と充実の撮影を振り返った。

相反しながらも、惹かれ合ってゆく関係性を見事に演じきり、上川と武田の間にも深い絆が生まれたようだ。武田は「今日も上川さんが他の方としゃべっていると、僕は誰としゃべって良いのかわからない。ちょっと嫉妬にも近いような気持ちもあって。僕は深いところで上川さんを求めていたと思う(笑)」と話すと、上川は「そんなに求められていたなんて、初めて知りました!」と驚きを隠せない様子で、会場の笑いを誘っていた。【取材・文/成田おり枝】