360度パノラマ! 水星の今の姿をとらえたカラーマップ動画の神秘的な美しさ

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夜空を彩る星たちを眺めると感じる ”宇宙の神秘”。そんな誰もが感じる尽きることのない興味を胸に、日夜研究に励んでいる人たちがいます。今日は久しぶりに宇宙の話題をお届けします。

NASAの水星探査機メッセンジャー号が、6年以上の歳月をかけて水星の軌道に乗ることに成功したのが2011年3月。その後1年間に集められたデータが生んだ画像の美しさに、いま世界の注目が集まっています。

ご覧頂くのは、厖大かつ貴重なデータを元にNASAと米ジョン・ホプキンス大学が合成に作成した水星の美しい360度パノラマ画像。これは史上初!

メッセンジャーは、水星の軌道上を24時間に2度ずつ周回。1年に渡り、なんと88746枚もの画像を撮影しました。厖大な量の地質学的データと共に、1億5500万キロ離れた地球に届けてくれたのです。

撮影には特殊なカラーフィルターが使われ、1ピクセル=1kmで水星のほぼ全表面をとらえることに成功。1973年のマリナー号の時は、水星全体の45%だけに終わったことからも、今回の成果の貴重さが分かります。

それにしても、なんと独特で美しい色合いでしょう。濃淡からは、水星の地殻物質の構成や地表に露出していた年月が読み取れるそうです。

白から明るいブルーに見えるのは、若いクレーターの光条(こうじょう)と言われるところ。隕石などが衝突した時に噴出物が放射状に広がった跡です。濃いブルーは「不透明鉱物」、そして、焦げたような部分は固まった溶岩なんだそうです。

メッセンジャー号は、たった今も水星近くの軌道を周回中。今回の素晴らしい成果を受け、ミッションが延長されたとか。どんな成果を届けてくれるか楽しみですね。

(文=黒澤くの)
参照元:flickr=NASA Goddard Space Flight…


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