テレビ離れどころか、「まったくテレビを見ない人」が増えているそうです。確かに、20代や30代の若者の間でも「テレビを持っていない人」や、テレビを持っていても「見たい番組がない」「ニュースはネットのほうが早いし、ドラマやバラエティも面白くない」という声を耳にするようになりました。

 「世の中の声」を瞬時に調べる「瞬刊!リサーチNEWS」が、5月はじめにテレビの視聴スタイルについて調査をおこなったところ、14万8160件の回答のうち、もっとも多かった回答が「3時間から5時間」テレビを見ているという人で、その割合は28.3%。

 しかし。詳細を分析していくと60代(32.50%)、70代(32.90%)、80代(34.80%)が数値を押し上げているだけで、逆に「1時間未満」と回答した人は10代が11.90%ともっとも多いのを筆頭に、20代は10.20%、30代で8.40%と、若者はあまりテレビを見ていないことが判明したそうです。

 『テレビは余命7年』を2011年に刊行した著者・指南役は、バブル景気前後から今日にいたるまで、数々の流行やヒットを生み出してきたホイチョイプロダクションズのブレーン。そんなエンターテイメント界随一のクリエイターが、「僕はテレビが大好きだ」と断った上で、「若者がテレビを捨てた」と本書の中で指摘しています。

 その理由をいくつか紹介すると、まず「テレビが儲からなくなった」から。ここ最近の傾向として、インターネットへの広告費の流出と、地デジ化の投資が膨らみました。そして、キー局がナショナルブランドの商品の宣伝を一手に請け負い、ローカル局に広告費を配分するという50年来のビジネスモデルが崩壊したといいます。
 
 また、テレビが以前ほど見られなくなってきた理由としては、「面白くないから」ということに尽きるのですが、その原因は、マーケティングから番組を作るやり方が行き詰まったためと指南役は述べています。

 先の「瞬刊!リサーチNEWS」の調査では、「パソコンがあればテレビは不要」という若者の数も増えていることがわかりました。「テレビを持っていない」とした人は10代の4.10%、20代の4%、30代の2.70%と若年層順に多く、「テレビは動画サイトで観る」という人の割合は、20代〜40代の間では4分の1以上を占める結果に。

 その理由としては、「PCがあるとテレビの必要性が余りなくなる」という声や、「地方じゃ見られない番組が多い」「最近は公式で動画をネット配信しているケースが多いのでくだらない番組を避けて、見たいものだけが見られる」「アニメしか見ないから動画サイトで充分」など、「動画配信のほうが、いつでも好きなときに好きな番組を見ることができて便利」とする声が多数だったそうです。

 実際、「auビデオパス」を展開するKDDIでは映画・アニメ・ドラマなど人気作品が月額590円で見放題と、動画配信に力をいれています。携帯・タブレットに加え、シームレスにパソコンでも見ることができるのは携帯キャリアのサービスのなかではKDDIだけで、近い将来の「動画視聴スタイル」の浸透を見越しているといえるのかもしれません。

【関連リンク】
若者のテレビ離れは本当か検証するまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136732912537913201?page=2



『テレビは余命7年』
 著者:指南役
 出版社:大和書房
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