仕事一筋だったサラリーマンが定年退職した時、環境の変化などからさまざまな問題に直面する。充実したセカンドライフを送るには、どのような準備や心構えが必要なのか。『始めよう!「定年塾」』(学研新書)著者でジャーナリストの河上多恵子氏は、雑談を心掛けるべきだと話す。

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 我が家と職場をひたすら往復してきたサラリーマンの中には、近所に友人はおろか顔見知りもいない人がめずらしくない。そういう人は地域社会から孤立しがちだ。

 女性は近所の人と出会うと「おはようございます。どちらまで?」「ちょっとそこまで」という雑談ができるが、男性は出会っても仏頂面で挨拶すらしない人が結構多い。

 普段から「今日はいい天気ですね」「今年の桜はどうですか」といった二言三言ぐらいの雑談を心がけ、地域社会に溶け込む努力をすることが大事だ。黙っていては向こうから寄ってきてはくれない。

 コミュニケーション能力に自信がない人には地域の自治会のイベント、たとえば公園の掃除の日などに参加して働くことをオススメする。何回か参加するうちに、なんとなく会話やおつきあいが生まれてくるものだ。

 現役時代の勤務先や役職、年収などは一切関係ない。文字通り「第二」の人生をスタートさせるということを忘れずに。

※SAPIO2013年6月号