「ラーメン屋の麺の原価は1玉40〜50円」──そんな情報がネットなどで氾濫しているが、原材料原価だけではビジネスの全貌は見えてこない。原価とともに「利益の構造」を追った。ここでは使い捨てマスク、使い捨ておしぼり、格安メガネ、格安結婚式について紹介する。

【使い捨てマスク】
「鳥インフルが初めて流行した頃から新規参入が増え、中国で大量生産したものが1枚5円で売られるようになり低価格化が進んで利益率が低下。大手メーカーは、“ウイルスを99.9%防止できる”などとして、4層、5層構造や特殊フィルター加工といった付加価値をつけて価格維持に努めることで利益を確保している」(マスクメーカー社員)

【使い捨ておしぼり】
 使い捨ておしぼりはコットン、化学繊維、パルプを原材料にしている。パルプ製不織布タイプが主流。原材料コストはコットン以外はそれほど差がない。「販売価格1本2.5〜3円が多いようですが、当社の製品は5〜6円です。違いは不織布の厚みで、そこで高級感や使いやすさを出しています」(都内メーカー社員)

【格安メガネ】
 1式2万円などのメガネは歪み・ボケが極めて少ない「両面非球面レンズ」を使用しているが、格安メガネは片面が非球面のレンズを使用していることが多い。「視力測定、会計、引き渡しの行程を流れ作業のようにして進めるなど、接客の効率化で人件費を抑制しています。最新機器で検査などを自動化していますから、人員を極力減らすことができます」(メガネチェーン幹部)

【格安結婚式】
 挙式・披露宴費用を従来の半分近くまで抑えた格安結婚式。「スマ婚」で知られるメイションは「費用の後払いができるので自己資金16万8000円〜」「最初の見積もりから上がらない」などを謳う。「結婚式場を持たずに空き会場を利用し、衣装、生花、音響・照明などに含まれていた会場側の利益や持ち込み料をカットすることで実現しています」(ジャーナリスト・石神賢介氏)

※SAPIO2013年6月号