『言の葉の庭』公開記念舞台挨拶が開催!

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国内外で高い評価を受けるアニメーション作家・新海誠最新作『言の葉の庭』。公開記念舞台挨拶が6月1日に新宿バルト9で開催され、新海監督と共に、声優を務めた入野自由、花澤香菜が登壇。新海監督は「一切の言い訳をせずに、皆さんに届けられる作品にしたいと思い、作り続けた作品です」と万感の思いを語った。

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本作は、雨の日に出会った靴職人を目指す高校生の少年と、年上の女性との恋の行方が綴られるラブストーリーだ。様々なタイプの雨を丁寧に描き出し、彼らの心の揺れを見事に表現する。主人公には、人気声優の2人が顔をそろえた。15歳の少年・タカオの声を演じた入野は「心を鷲掴みにされた。不安や不満、痛みなど、マイナスの気持ちを抱えながらも進んでいく。希望や夢が詰まった作品」と力強くコメント。謎めいた女性・ユキノの声を演じた花澤は「本当にきれいで!45分なんですが、何時間見たんだろうと思うくらい、集中力を注いで見られる作品」と、それぞれが作品に惹き込まれた様子だ。

2人を前に新海監督は「傲慢な言い方をすれば、これまでとは違うお2人の声を感じられる作品になったのでは」と胸を張る。入野は「新海監督の作品が好きで、その空気感を意識して演じた」、花澤は「私は今、24歳なんですが、27歳の役は初めて。色々と想像して演じた。舞台になったところを歩いたり、自分にできる限りのことをしようと思いアフレコに臨んだ」と役作りへの思いを告白。新海監督は「キャラクターの感情のニュアンスを伝えることができるのは、声優さんのフィールド。花澤さんのお芝居を聞いていて、僕自身、アフレコの時にようやくユキノがわかったという感覚があった。花澤さんが、自身の人生の深みを吹き込んでくれたからだと思う」と敬意を評すと、花澤も照れたように愛らしい笑顔を浮かべていた。

「作り手として、2つの裏テーマがあった」と明かした新海監督。「見終わった後に雨が好きになってくれること。そして靴、もしくは足が好きになってくれること」と作品に込めた思いを吐露。入野は「もともと足は好きなんですが」と笑いながら、「雨は苦手でした。でも最近では、雨の日になると『言の葉の庭』をイメージする」とコメント。花澤も「私も女子の美しい足を見ると癒されます(笑)。落ち込んでいる時に雨が降ると『本当にうまくいかないなぁ』という気になるんですが、この作品を通して、雨の日の過ごし方って、憂鬱になるだけではないなと思いました」と心に起きた変化を教えてくれた。

美しい雨の情景が2人を見守るラブストーリー。秦基博の歌うエンディングテーマ「Rain」も鮮やかに物語を彩り、雨の日が楽しみになるような、これから季節にぴったりの秀作となった。【取材・文/成田おり枝】