八丁味噌使用の愛知県「岡崎まぜめん」、和洋中どころかスイーツまである!

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徳川家康の出身地である愛知県岡崎市で、いま「岡崎まぜめん」なるプロジェクトが躍動している。三河つけめん界で知らない者はいない「つけめん舎 一輝」の杉浦正崇さんを実行委員長に、プロジェクトは2012年8月に始動。どうやらその麺、バリエーションが豊か過ぎるようだ。

杉浦さんによると、「以前、別のコラボ企画で三河のラーメン店が期間限定で八丁味噌(みそ)ベースのメニューを出したところ非常に好評でした。そこから八丁味噌でまぜめんを作ろうということになったんです」とのこと。

ポイントは、パンでもご飯でもなく麺であること。麺なら料理のジャンルを問わず、和洋中その他何でもOK。これについて杉浦さんは、「様々なジャンル、人がつながることを《まぜる》ことで表現したかった」と語る。

この「岡崎まぜめん」の武器は、岡崎市が誇る「八丁味噌」だ。400年以上の歴史を誇る豆味噌で、徳川家康も食したと言われる由緒正しい地域の伝統食材。今も昔ながらの製法で2年半の熟成をかけて作られている。

もうひとつ、地元で作られている焙煎(ばいせん)なたね油「赤水」を使うこともマストのルール。実質的にはこの2つを前提にした「汁なし麺」であること。それを守ればあとは自由に、オリジナルの「岡崎まぜめん」を作ることができるのだ。

委員長の杉浦さんが営む、「つけめん舎 一輝」で提供されるスタンダードな「岡崎まぜめん」は830円。ラーメンとしてはちょっと値が張る部類だ。しかもこの店は行列店だから、席に着くのもひと苦労。しかし、いざ「岡崎まぜめん」の現物を見たら、その値段にも納得する。

まず具材の量がハンパない! モヤシ、水菜、玉子、角切りチャーシュー、ネギ、ノリ、メンマ。そして魚粉。さすが名うてのつけ麺屋が作るご当地麺。混ぜる前に麺を持ち上げると、いかにも八丁味噌で作られた黒っぽいタレが既に麺に絡まっている。

ここで使われている麺は、特注の一輝専用麺「99.99(フォーナイン)」だ。 小麦密度が高く、コシがどっしり強い。そして、麺と具材をまぜるまぜる。みるみる、丼の中が黒っぽくなってきた。味噌ダレの味は意外と甘め。味噌自体は隠し味程度という印象だ。

混ぜるほどフュージョンされる具材の味をジャマしないためだろうが、ちょっと存在感ないんじゃないか?と思いきや、食べるにつれて底に溜まったタレが強くなってきて「やっぱり八丁味噌がいた!」と叫びたい衝動に駆られた。このさり気なさが実にいい!

その意図を杉浦さんに聞くと、「最初から味噌の味をバーンと出すとアクが強すぎるんです。『岡崎まぜめん』は今は皆さんにまず知っていただく段階。あえて万人受けした味にしたんです」とのこと。具材の豊富さで最後まで楽しく食べることができるのもミソだ。

ちなみになたね油をどこで使っているかというと、モヤシをなたね油であえているのだという。これにより、味に絶妙なアクセントが加わる。

実行委員会の呼びかけでプロジェクト加盟店は続々と増え続け、現在は40店近くを数える。そのジャンルは「和風系」「洋風系」「中華系」「創作系」の4つに分類され、ラーメンはもちろんうどんやパスタ、デザート、フォー(ベトナムの米麺)まで、実にバラエティ豊かな「岡崎まぜめん」がそろっている。

そんな中、「18CAFE」からは何とスウィーツの「岡崎まぜめん」も登場した。まさか甘い「岡崎まぜめん」まで誕生するとは、誰にとっても予想外の出来事だったのではなかろうか。

杉浦さんは「いろいろなものが混ざり合うのが、『岡崎まぜめん』の理念です。今後は店と店とのコラボなど、様々な“混ざり合い”企画も行っていこうと思います」とのこと。食の混ざり合い、人の混ざり合い。「岡崎まぜめん」で岡崎を盛り上げようというその心意気に、「まぜ友」の輪はドンドン広がっている!