現地でティーチインに参加した中村義洋監督

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中村義洋監督の最新作「奇跡のリンゴ」が、伊フィレンツェで開催された第3回フィレンツェ映画祭(5月22〜25日)のオープニング作品として上映され、同映画祭唯一の賞である観客賞を受賞した。

アジア映画を対象としたフィレンツェ映画祭は、2009年にスタート。11、12年は東日本大震災の影響で中止されたが、今回は3年ぶりの開催となった。りんごの無農薬栽培に挑んだ夫婦と家族の実話を描いた今作は、フィレンツェで最も古い映画館「チネマ・オデオン」で上映された。

主演・阿部サダヲのコミカルな演技に大爆笑が起き、後半からクライマックスにかけては多くの観客が涙をぬぐった。中村監督は上映後のティーチインに参加したが、俳優への演出方法や無農薬農法の現状にいたるまで絶え間なく質問が寄せられ、日付が変わるまで続けられるほどの熱気だったという。

「チネマ・オデオン」では12作品が上映されたが、今作は一般観客(動員5000人)の投票により最多票数を獲得し、観客賞に選出された。中村監督は「観客賞、ありがとうございます! 上映中は劇場の二階に陣取り、イタリアの観客の方々の反応を見守っておりました。老若男女問わず涙をぬぐわれているさまは、ああ家族を想う気持ちは国が変わっても一緒なのだなあ、と胸を打たれました」と話している。

阿部は、「すごい!! フィレンツェ! 好き! 素敵な感想ありがとうございます!! この日本映画がいろんな国に伝わるといいですねえ。でもまずは、日本から!」と大喜び。阿部と夫婦を演じた菅野美穂も、「遠く離れたフィレンツェで賞を授けていただけたこと、本当に光栄に思います。公開まであとわずかになりましたが、残りの宣伝も頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

「奇跡のリンゴ」は、6月8日から全国で公開。

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