韓国で美容整形した中国人女性「顔がマヒしている」

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韓国では近年、美容のための顎矯正手術が人気を呼んでいる。二重にしたり、鼻を高くするといった美容整形とは違い、顎矯正手術はアゴの骨を削り、顔面の形自体を変えるという大がかりな外科手術を行う。小顔になれるからと手術をする女性は後を絶たないが、後遺症に悩む人も少なくない。

中国人女性のグァオ・アイ・メイ(Guo Ai Mei)さんは5月27日、韓国・ソウルの狎鴎亭駅で一人抗議を行った。メイさんは、韓国のある美容整形外科で手術を受け、現在はその後遺症に苦しんでいる。多くの人が行き来する駅の通路で、抗議文がびっしりと書かれたパネルを掲げ、手術を行った病院を非難した。

メイさんによると、韓国での美容整形を決心したのは、中国・上海で開いた美容相談会で、韓国での手術を勧められたからだ。会場には韓国のある整形外科院長が来ており、美容整形の相談に乗りながらソウルにあるAの病院を宣伝していたという。メイさんも院長に相談し、アドバイス通りA病院での手術を決めた。

手術は2012年6月に行った。エラを削り顔面を卵形に小さくする、韓国では「Vライン手術」と呼ばれているものを受けた。だが、術後すぐに異常を感じた。手術で神経が損傷し、左側の歯茎全体とアゴがマヒしていた。

メイさんは中国から何度もA病院に抗議し、病院で検査を受けるため今月15日に再び韓国を訪れた。治療は16日午後3時から行われるはずだったが、院長は「忙しい」ことを理由に午後6時になってやっと現れた。診察はたったの3分だった。院長は「すべて正常」、「手術は成功」と適当に言い、メイさんが顔のマヒを訴えても「責任は無い。総合病院に行って治療すれば良い」と無責任な言葉を浴びせた。

メイさんが駅で掲げたパネルには、一連の出来事が詳細につづられていた。メイさんの活動を指示する韓国人もいるようで、「A病院の院長のような非人間的で人情のない医師に抗議をする私に、韓国国民のみなさんは大きな声援をくれた。感謝している」と話した。

A病院側は、韓国メディアの取材に「抗議をしている中国人は昨年病院でアゴの手術を受けた患者」と明らかにし、「今後、患者と対話をして円満に解決するつもりだ」と伝えた。

メイさんの抗議活動に先立ち、仏メディアは韓国で加熱する過激な美容整形事情について報じた。記事によると、韓国では著名人が自身の美容整形を自慢げに語るなどすることから、最近では美容のために顎矯正手術を受ける人が急増。しかし、手術を受けた患者の52%が、顔面のしびれや感覚障害など何らかの後遺症に悩まされているという報告もあり、危険性の高さを指摘した。

・参照:ソウルスポーツ

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