最近の豪ドル相場の動きについて〜投資対象としての魅力を再確認

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豪ドルは、4月10日に対円で105円台、対米ドルで1.05米ドル台へと上昇しましたが、4月15日に発表された中国の2013年1-3月期のGDPが市場予想を下回る内容となり、オーストラリア最大の輸出先である中国の景気減速懸念が強まったことから、一転して軟調な動きとなりました。5月7日に、RBA(豪州準備銀行)が予想よりも早いタイミングで利下げに踏み切ったことで、先々の利下げが意識されたことも影響したとみられます。さらに足元では、中国の製造業の景況感が悪化したことや、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和の縮小に着手するとの観測が拡がったことなども重なり、急速に豪ドル安が進みました。

今後も中国景気の減速や、政策金利の引き下げ、米国における量的緩和の規模縮小などが意識される局面では、豪ドルが弱含む可能性があると考えられます。しかしながら、中国景気は昨年後半を底に緩やかながらも回復傾向にあることに加え、主要銀行による新規融資額が大きく増加しており、資金供給量の増加が今後の景気回復を下支えするとみられます。また、米国の金融政策の変更は、相当に米国の雇用が回復した時であり、その場合は米経済を牽引役に、世界的に景気回復ペースが上がることで株高・商品高につながり、それを通じたリスク許容度の拡大や資源高が豪ドルを押し上げていくものと期待されます。

なお、オーストラリアは、健全な財政規律や、人口の増加を背景に潜在成長率である3%程度の経済成長率をおおむね維持する見通しであること、先進国の中で相対的に高い金利水準などから、投資対象としての魅力は引き続き高いと考えられます。

(※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)

(2013年5月30日 日興アセットマネジメント作成)

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