29日放送、テレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」では、「日本人が知っておくべき!新・3大『サンフレッチェ広島の奇策』」として、昨シーズン、クラブ史上初となるJ1年間総合優勝を飾ったサンフレッチェ広島が過去に見せたトリックプレーを紹介した。

同番組の人気コーナーとなっている「3大○○」。まず取り上げられたのは、2004年10月31日、対FC東京戦における前半9分、25mの位置で得たフリーキックのシーンだった。

「全ては勝利のために。まさかのフリーキック」と紹介された広島のプレー。森崎浩司がボールの位置を直そうと手を伸ばした瞬間、ボールを少し浮かせたところに、森崎和幸がフワッと蹴り上げ、相手DFが作る壁の裏側に走りこんだ小村徳男へダイレクトパス。小村がシュートを放った(ゴールは決まらず)。

すると、「あれは、いいんだ?そしたら、結構色んなことできるよね?」と苦笑するマツコ・デラックスに、有吉弘行も「広島って野球もサッカーもこういう・・・。達川(光男)さんっぽいプレー」と失笑した。

二つ目は、2010年3月6日、対清水エスパルス戦でのPKから。「予測不能!誰もが騙されたトリックプレー」として、「(PK時)相手の目は見ないほうがいい」という槙野(智章)が背中を向けた状態からPKを行っていたことを逆手にとり、ペナルティエリアの外で槙野が背を向けるや、突然走りこんできた佐藤がボールを蹴ったというシーンを紹介した(「PKの競技者は特定されなければならない」という規則があり、後日このプレーは反則とされたが、得点は認められた)。

そして、最後に紹介されたのは、2010年4月27日、AFCチャンピオンズリーグ=浦項スティーラーズ戦から。「(反則のPKから)あれから2ヶ月、男たちは諦めていなかった」と題し、同点で迎えた残り10分、PKを獲得した広島のトリックプレーを伝えた。ここでは、キッカーを務めた佐藤が、シュートを蹴ろうとした瞬間、ちょこんと蹴り出し、ここに走りこんだ槙野がシュートを決めたというもの。

このプレー自体は、一度前に蹴り出している時点でPKは成立しており、問題ないというものの、有吉は「まともに蹴ったら、どうなんだっていうのはなしよね。蹴っても相当な確率でしょ、PKって。やっぱり赤ヘル軍団と被る」に笑った。