「第七の封印」の一場面(C)1957 AB SVENSK FILMINDUSTRI

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黒澤明、フェデリコ・フェリーニらと並び「20世紀最大の巨匠」と称されるイングマール・ベルイマン監督が1950年代に監督し、映画人たちに絶大な影響を与えた3作品をデジタルリマスターで上映する、「イングマール・ベルイマン3大傑作選」と題した4週間限定の特集企画が7月20日から渋谷・ユーロスペースで開催される。

ベルイマンは、1918年にスウェーデンに生まれ、2007年に死去するまで、60年以上にわたるキャリアの中、「ファニーとアレクサンデル」「サラバンド」など、人間の本質に迫るテーマで約50本以上の傑作を発表し続けてきた。今回上映されるのは、ベルイマンの熱狂的ファンとして知られるウッディ・アレンが「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語る「第七の封印」、アンドレイ・タルコフスキーがオールタイム・ベストの1本に挙げる「野いちご」、そして黒澤明監督の「羅生門」に強い影響を受けて誕生し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞した「処女の泉」の3作。

「僕はベルイマンの時代をくぐり抜けてきた。彼がつくった作品は全て見ている。素晴らしいものばかりだ!」(スティーブン・スピルバーグ)、「彼は世界中の、多くの映画作家にとって、強大な影響力をもつ存在だった」(マーティン・スコセッシ)、「『処女の泉』を見て、いままで味わったことのない衝撃を受けた私は、映画の道に進むことを決めたんだ」(アン・リー)などのコメントをはじめ、現在の映画界の重鎮にベルイマンは多大な影響を与えており、スタンリー・キューブリックは生前「あなたの映画は常に、私の心を揺さぶった。作品の世界観を作り上げる巧みさ、鋭い演出、安易な結末の回避、人間の本質に迫る完璧な人物描写において、あなたは誰よりも卓越している」と、ベルイマン宛にファンレターをしたためている。

ベルイマン生誕95年となる今年、“世界遺産的傑作群”と呼べる3作品を一挙にスクリーンで見られる今回の上映は、映画ファンにとって貴重な機会となるだろう。「イングマール・ベルイマン3大傑作選」は、7月20日からユーロスペースで4週間限定連日3作品上映、その後全国順次公開。

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