上原徹監督(左)と加藤和也氏

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今年で没後25年を迎える美空ひばりの誕生日を祝う恒例イベント「美空ひばり生誕祭〜出逢いの日〜」が5月29日、東京・日比谷公会堂で開催。昭和56年にフジテレビで放送された番組のひばりさんの映像を収めた映画「ザ・スター 美空ひばり 大人の音楽祭」の上原徹監督と、ひばりさんの長男でひばりプロダクション社長の加藤和也氏によるトークイベントが行われた。

ひばりさん没後の平成2年に始まり、今年で24回目を迎える生誕祭に、約1000人のファンが会場に足を運んだ。数多くのひばりさん関連のイベントに参加してきた「ソノダバンド」が、生前のひばりさんの歌声と映像に合わせた生演奏で「人生一路」「真っ赤な太陽」「川の流れのように」を披露し、会場は温かい拍手に包まれた。

加藤氏は、「気がついたら母が旅立ちましてから四半世紀。みなさんに温かく見守っていただいているおかげで、美空ひばりは絶対に年を取りません(笑)。毎年、この場で誕生日を祝ってもらえることは、母にとっても歌手冥利に尽きることだと思います」と謝意。目黒区に残る自宅の一部を、「美空ひばり記念館」として来年5月から一般公開する予定であることが発表されたが、「僕にとってもあの場所は聖域。母にとっては全力で歌った後に骨を休めに帰る“ひばりの巣”でした」と語った。

「ザ・スター」は1人のアーティストに1カ月間じっくりと焦点を当てる構成で、1回目のゲストとしてひばりさんは全5回の放送で計32曲を熱唱。映画には、収録された映像の中から29曲が収録されている。上原監督は同番組のディレクターを務め、同局の“ひばり番”記者を務めたことも。当時、放送テープは高価で放送後に使い回すのが当然だったが、上原監督は「絶対に消すな! 永久保存版だ」と指示していたこともあり、編集前の収録テープが完全な状態で保存されていた。テレビでは1度しか披露していない「ウォーク・アウェイ〜想い出は涙だけ〜」を歌う姿も収められている。

上原監督は、生前のひばりさんについて「本番では厳しい方でしたが、会って話すと優しい。『ザ・スター』の収録の朝も、ひばりさんの方から『おはよう』と声をかけてくださり、場がリラックスした」と述懐。加藤氏は、プライベートでのひばりさんの素顔について「心配りの人だった。(作家の)松本清張さんに料理屋で『ひばりちゃんの歌が聞きたいな』と言われて、伴奏なしで3コーラス歌ったこともあった」と明かし、ファンを驚かせていた。

「ザ・スター 美空ひばり 大人の音楽祭」は6月8〜24日、全国で限定公開。丸の内ルーブルで6月1日から先行公開。

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