消費税増税に向けてお金への関心が高まり、ますます注目が集まるクレカのポイント。しっかり貯めてメリットを得るためには、どのように選ぶといいのか。クレカやポイントに詳しい3人の達人に自分に合う1枚の選び方を聞いた。

■ドコモのdマーケットの本格化、リクルート参入でネット通販が隆盛

 2012年国内のアマゾンの売上高が約7300億円と、楽天の4434億円を大きく上回ったというニュースが話題になりました。このように今やネットショップの勢いが大きく、今後はドコモのdマーケットがより本格化。リクルートもこの3月からインターネット通販事業に新規参入するので、ますます活発化していくでしょう。

 その際、ネットショッピングの中心になるのがスマートフォン。今後は販促のスタイルも変化し、ポイント倍増デーなどのお得なメリットにユーザーが集まってくるというスタイルがより定着する。だからポイントやクーポンがもっとクレカの魅力の中心になってくると思います。

 ここ数年、WEB事業者がリアルな市場に参入したり、その逆があったりと、O2O(オンライン・ツー・オフライン)の動きが活発化し、大きな変革がやってくると言われています。

 クレカの利用金額は年々上がっていますが、カード決済の割合は14%ほどと、まだまだノビシロがあるので、アベノミクスも追い風になり、ますますポイントに注目が集まりそうです。

カード評論家として20年以上もクレカについて研究を重ねる

岩田昭男

岩田昭男さん

1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。流通、情報通信、金融分野を中心に活動。クレジットカードと消費者金融は20年以上も研究を重ね、「All About」のクレジットカードや電子マネーサイトのガイドを務める。

●岩田さんのイチオシ

JAL CARD

JALカード初のAMEXブランドのカード。プラチナは100円で最大4マイルと還元率がかなり高いので、メリットがある。

◇クレカ選びのポイント◇

1:クレカの利用実績に合わせてボーナスポイントが得られる

2:どこで使っても一定額のポイントが貯まるクレカを選ぶ

3:自分の支出を一覧して長い目で見てお得なクレカを考える

■ユニークな交換商品も登場しポイント集めを楽しむ人が増加

 この数年でポイントサービスに対する意識が変化しています。弊社の調査によると、この2年間でポイントを「お金」ととらえて節約やキャッシュバック感覚でポイントを貯める層が3・8%減少。その一方でプレミアムな景品、旅行券、寄付などのものやサービスに交換して「楽しむ」層が2.4%増加していることがわかりました。

 これはポイントサービスがより定着し、欲しい商品などをあえてポイントを貯めて手に入れる人が増えているということ。それに対してカード会社でも花火観賞の特等席やテレビ番組の観覧チケットなど、特別感や限定感のあるポイント交換商品を用意する企業が増えてきました。ユーザーはもちろん、企業もポイントサービスに対してアイデアを強化してきたと言えますね。

 弊社が行なうポイントサービスのブランド力調査「みんなのポイント大賞」では、楽天スーパーポイントやWAONポイントが人気。ですが今後はポイントの汎用性の高さよりも、自分に合った交換特典のおもしろさでクレカを選ぶという視点も大事にしたほうが良いです。

「みんなのポイント大賞」を主催。ポイントサービスを熟知する

岡田祐子

岡田祐子さん

大日本印刷(DNP)のグループ会社として、国内唯一のポイント専門コンサル会社・エムズコミュニケイトを設立、代表取締役社長に就任。今年で10年となる。著書に『成功するポイントサービス』がある。

●「みんなのポイント大賞」おすすめ

楽天カード

「みんなのポイント大賞」1位の「楽天スーパーポイント」が貯まりやすい。4月から実店舗で使えるサービスも開始される。

◇クレカ選びのポイント◇

1:1%以上のポイント還元率を保持しているクレカが目安

2:電子マネー付きでクレカからチャージして使えるものを選ぶ

3:ポイント交換商品が豊富で工夫のあるクレカを選ぶ

■貯めたポイントの価値が高い航空系クレカは外せません

 通常クレカのポイントは1ポイント=1円相当になりますが、航空会社のマイルの場合は、その価値が俄然アップします。例えばニューヨーク往復ビジネスクラスの必要マイル数は8万5000マイル。これを現金で支払うと50万円くらいになるので、価値を高められるクレカとして、航空系は外せません。

 今はANA、JALともに片道7500マイルから特典航空券を利用することができます。マイルの有効期限は3年間なので、年間25万円以上クレカを利用すれば特典航空券を得ることができるという計算になります。この金額は一人暮らしの人でも、水道光熱費やケータイ代金をクレカ払いにするだけで達成できると思うので、マイルの敷居が随分低くなりましたね。

 最終的な出口をマイルに設定するなら、東京メトロの乗車ポイントが一般カードの2.5倍になる『ANA To Me CARD PASMO JCB』や、1.25%の高還元率を誇る『Extreme Card』がおすすめ。この2つのようにポイント還元率1%以上のクレカをメインに選ぶと、後々、うまみがあると思いますよ。

クレカのポイントプログラムサイトを運営し、豊富な知識を誇る

菊地崇仁

菊地崇仁さん

1975年生まれ。法政大学工学部卒業。現NTT東日本に入社し、システム開発に携わる。現在は「ポイ探(http://www.poitan.net/)」の代表取締役に就任し、コンサルなどを行なう。著書に『新かんたんポイント&カード生活』がある。

●菊地さんのイチオシ

ANA CARD

JCBのOki Dokiポイント、東京メトロのメトロポイント、ANAマイルが貯められ、交換できるのでマイルに集約できる。

◇クレカ選びのポイント◇

1:貯めたポイントをどう使うのか最終目的を決めてクレカを選ぶ

2:ポイント還元率が1%以上のクレカの中から絞り込む

3:提携店が自分の生活圏やライフスタイルに合うものを選ぶ

□CARD TREND WATCHING

●全国の交通系ICカードが3月23日より相互利用開始

 JR東日本やJR西日本などのJR各社と全国の大手私鉄が発行する交通系ICカード10種類が、3月23日より相互利用をスタート。これまでJR各社や各エリアのJRと私鉄は相互利用していたが、これからは10種類のICカードのどれかを持っていれば、全国どこの鉄道でも乗れるようになる。

 これにより鉄道系クレカのポイントがより貯めやすくなる。全国を行き来するビジネスパーソンなら、この機会に鉄道系クレカに移行してみるのもおすすめだ。

nimocanimoca

ICOCAICOCA

SUGOCASUGOCA

manacamanaca

はやかけんはやかけん

toicatoica

PASMOPASMO

KitacaKitaca

SuicaSuica

PiTaPaPiTaPa

※「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※「PASMO」は株式会社パスモの登録商標です。

●Yahoo!ポイントとTポイントが春以降統合

 Yahoo!とTポイントを発行するカルチュア・コンビニエンス・クラブが、両社のポイント制度をこの春以降に統合。今後はYahoo!ポイントがTポイントに統合され、IDはT-IDがYahoo! JAPAN IDに統一されることになる。

 これによりネットとリアルに強いポイントが誕生。Yahoo!ショッピングのサイトから実際の店舗に顧客を導きやすくするなど、ますますTポイントのメリットや利用範囲が広がることに。今後の動きに期待したい。

Tポイントカード 

Tポイントの会員数は約4300万人、Yahoo! JAPANのアクティブユーザーID数は約2700万人。このことで会員数7000万人のリアルとネットの共通ポイントが誕生。