太る太らないはファーミキューテスの数次第?

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健康意識を煽るテレビ番組が目につく昨今。都内の中堅IT商社で人事マネジャーを務めるAさんは、部下のBさんからこんなことを尋ねられたという。

「パナソニックの人事が『3カ月以内に標準体重に戻せなければ、部長に昇進させない』という通達を出したというニュースがありましたよね。ああいうの、うちでもやらないんですか?」

さらには6カ月以内に減量に成功しなければ、退職を命じられるのだとか。大手ポータルにも配信された記事だが、ソースは中国の新聞。信頼性は薄いし、日本の大企業がそんな理由で退職させるリスクをおかすとは思えない。

体型や体重は「自己管理」とどこまで関係するのか

しかしアメリカでは、体型を維持できない社員は「自己管理能力が低い」として、喫煙者とともに出世させない理由になるという話もある。

痩せ型のBさんには朗報かもしれないが、中年太りが進むAさんには耳の痛い話でしかない。そこに庶務の女性社員Cさんが通りかかり、口を挟んだ。

肥満になるかならないかって、腸内菌によって左右されるらしいですよ」

Cさんが見たテレビ番組によれば、同じものを食べても太る人と太らない人がいるのは、ファーミキューテスという腸内細菌の違いなのだとか。この菌が多いと、栄養がより効率よく吸収され、肥満になりやすい体質になるという。

その菌を減らすためには、どうすればいいのか。Aさんが興味津々で聞くと、Cさんは「それがまだ解明されていないらしいです」とのこと。しかし、もしそれが本当であれば体型や体重と自己管理は、あまり関係ないということになる。

いつか出世も、腸内細菌によって決まる時代が来るのだろうか。しかしAさんの会社には、そんな基準を採用できない理由がある。それは社長が大学ラグビー部出身で、堂々たる体格だからだ。営業部長も社長の後輩で体重オーバー、アダナは「関脇」だ。

「関脇に『痩せないと退職ですよ』と言っても、『ハハハ、好きなだけビールも飲めない会社なら辞めた方がいいよ』と言い返されそうですからね」とBさん。いくら人事部員の体格がスリムでも、仕事を取ってくる人がいなくなっては会社が立ち行かなくなる。