結婚したあなたへ〜白河桃子の「ラブトレンド白河総研」 (12) 正しい”イクメン道”--「イクメン」は、まずママを幸せにすることが大切

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先日東大で「妊活講座」をやらせていただきました(仕事、結婚、出産、女子大生のためのライフプランニング講座)。そのときに「イクメンなんだけれど、会社での理解がない」というパパさんがいらしていました。

イクメンという言葉が出てすでに3年。あさイチ(NHK 2013年4月17日)では「ブームに待った! もう一度”イクメン”を考える」という特集があったぐらいです。そう、最近「イクメンなんだけれど、会社で理解されない」という人や、「夫がイクメンもどきで困る」というママの声が聞こえるのです。

まず会社での周りの理解に苦しむパパさんたち。がんばってください。友人のキャリア女性はたった7年前「妊娠しました。辞めないで働き続けます」といっただけで、おじさんばかりの部署の中で「どこの惑星の人ですか?」という扱いをされたそうです。

その頃に比べたら、今は女性が「子どもが病気なので休みます」というのは、結構許される雰囲気が出てきました。

しかし大変なのはパパのほうです。

今「子どもが熱を出したんで、会議抜けます」というあなたは、「どこの惑星の人ですか?」という扱いを受けているはず。

男性は職場でマイノリティになったことがないので、「イクメン」というマイノリティになったことで戸惑っていると思います。でも状況はあなたが変えていけるんです。女性たちも同じ道を通ってきたんだから大丈夫。

「どこの惑星の人だよ」と言われた女性も、会議の時間を夜の7時から午前中にもってきたりと、自ら職場環境を変え、パイオニアとしての道を築きました。パイオニアはどこでも大変なものなのです。味方は周囲のママさんたち。ワーキングマザーや「これから結婚したいけれど、夫がイクメンになるかどうか不安」と思っている女子社員、こんな女性たちをぜひ味方につけてくださいね。まずは家族写真を机に飾ることから始めるのが良いそうです。

でも、必要以上に「理解されない」と悲劇の主人公になると、先輩ママたちから「私たちだって、もっとひどい目にあってきたのに…」と白い目でみられてしまうこともあるので、あくまでさわやかにお願いします。

そして「イクメンのつもり」なのだけれど、ママたちからは「なんちゃってイクメン」「外ヅラだけイクメン」「イクメンもどき」と思われてしまうパパもいます。それはイクメンの方向性がちょっと違っているからかもしれません。

イクメンなのに理解されない…と思っているパパたちは、日本初のイクメンの研究書『「育メン」現象の社会学』(石井クンツ昌子著)をご参照ください。その中で著者の石井先生は「育メンは子どもに対する効果だけが注目されてきたが、実は夫婦、家族関係全体に良い効果がある」としています。

日本では「親子」の関係にばかり焦点があたりますが、実は育メンの役割は対「子ども」をだけではないんですね。子どもをケアすることを通じて、ママとの関係が良くなり、家族全体に良い効果を及ぼすのです。つまり「家族を幸せにする」ことがイクメンの役割なんです。

だから「自分と子ども」の関係だけに終始して、ママをおろそかにしてはいけません。また「育児論」を振りかざし、ママと競争してもいけません。まず、自分はママをケアするんだという気持ちを一番にもってきて、その上で家事や子どもと関わることも重要です。ママがちっとも楽にならないイクメンや、「俺の育児」を押し付けるイクメンは歓迎されません。

下記があさイチで示された専門家によるイクメン道です。

「ママに対する気遣い」→「育児や家事」→「子育てへの共感」

まず夫婦、そして子どもという順序です。私もずっと「子どもと俺」だけが中心のイクメン道には疑問をもっていました。現にイクメンなのに、ママとの関係をおろそかにして、結局は離婚。子どもとも泣く泣く引き離され…という可哀想なパパも知っています。

これも「パパは何にもやってくれなかった」時代から、「イクメン」が当たり前になったからこそ、出てきた現象でしょう。もうオムツを変えただけでほめられた時代は終わったということです。量から質にニーズが変化しているのですね。

まずママを幸せにすること→そのためにどう子どもや家事と関わればいいか→夫婦の会話が増える→子どもとの時間も増える→そして家族全体の幸せ度がアップする。こんな「家族を幸せにするイクメン」が増えると、少子化も解消されるはず。ぜひぜひがんばってくださいね。