原恵一監督による「はじまりのみち」の絵コンテ(C)2013「はじまりのみち」製作委員会

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原恵一監督が初の実写映画に挑戦した「はじまりのみち」の絵コンテを、映画.comが独占で入手した。今作の撮影では、基本的に絵コンテを使用しなかったという原監督が、「カット数を知りたい」というスタッフの要望を受けて用意した貴重な一枚だ。

巨匠・木下惠介監督の生誕100周年記念作品として、木下監督の青年時代を通して、母とのきずなを軸に挫折と再生の日々を映し出す。加瀬亮が木下惠介、田中裕子が母たまを演じるほか濱田岳、ユースケ・サンタマリアらが出演している。

今回お披露目となった絵コンテは、木下監督の名作「二十四の瞳」(1954)をモチーフにした場面を描いている。木下監督の故郷である静岡・浜松の春野町にある気田川の土手で撮影が敢行され、加瀬演じる惠介が、土手から宮崎あおい扮する先生と12人の子どもたちを見つめている。絵コンテには、カメラがとらえる構図とともにキャストの動きが記され、作品づくりの一端を垣間見ることができる。

原監督は、「木下監督に光を当てたいとずっと思っていた自分の思いに嘘をつきたくない」と今作への参加を決意。当初は脚本のみを担当する予定だったそうだが、「自分で監督しなかったら後悔するだろう、やるしかない」と感じ初の実写作品に挑んだ。「アニメと違って天候の影響も受けるので、そういう意味では大変でした。役者さんの生の演技というのも実写ならでは」と醍醐味を語りながら、今作を「撮り足す必要もないくらい、ちゃんと映画になっていたので良かったです。今回、実写とアニメの違いは本当に感じました。製作期間も大きく違かったため、実写は撮影が終わるまでずっと走り続けている感じでした」と振り返った。

「はじまりのみち」は、6月1日から全国で公開。

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