世界のお金持ちや起業家をひきつける シンガポールの魅力とは?(2)

写真拡大

連載第1回目で、シンガポールは富裕層・超富裕層の比率で世界有数の高さであることを説明しましたが、今回はシンガポールのどのような魅力により、世界から富裕層・超富裕層が集まってきているのか、より詳しく解説していきます。

投資売却益や配当にかかる税金、相続税はゼロ。所得税も低い

 富裕層・超富裕層にとってシンガポールの最大の魅力はなんといっても税金の低さでしょう。金融立国であるシンガポールは、投資からの売却益にも配当にも税金は一切かかりません。また、相続税がゼロであることも、日本など相続税率が高い国の富裕層にとって大きな魅力です。

 最近では、引退世代の富裕層だけではなく、起業家など現役世代の富裕層の移住もシンガポールでは増えてきていますから、所得税が低いことも大きな意味を持ちます。これまで、アジアの低税率国としては香港が有名でした。

 確かに、年収1億円以上の超高所得者については、香港の所得税率はシンガポールよりも低いですが、年収2000万円以下の金額ではシンガポールはアジアの主要国の中で最も低い税率です(図表1)。

 年収1000万円を超えてくると所得税率が低いことのインパクトは大きいため、私が外資系コンサルティング企業で働いていた当時から、外資系のコンサルティング会社や投資銀行の若手従業員の間では、シンガポールオフィスは世界でも屈指の人気を誇っていました。

 逆に、アジアの中で断トツに所得税率が高く、さらに生活費も高い日本は敬遠されるオフィスの一つでした。2015年からは住民税を含めた所得税の最高税率が55%に上がりますがから、社員の希望に応じて、国境を越えて機動的に人材を配置転換するグローバル企業では、東京オフィスの人気はさらに低下し、人材の確保に苦労するでしょう。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)