現在、東京の街並みを再現した1000分の1サイズの都市模型に、話題の3Dプロジェクションマッピングを、ユーザーが自由に投影することができるサイト「TOKYO CITY SYMPHONY」が国内外で人気を博しています。

 精巧なジオラマに感激したという声が多く、映し出されるプロジェクションマッピングは、もはやアートの域。こういったものを考えるアイデアや作り上げるクリエイティブが、東京の魅力の一つだといえるでしょう。また、このような作品を受け入れることができる感性も東京ならでは。

 一方、映画監督の西川美和さんは、「東京」という街を別の見方で表現しています。

「決して疎外はされず、しかし受け入れてくれている主の実態もよくわからない土地」

 広島生まれの西川さんは、すでに20年も東京で暮らしていますが、東京は、間借りさせてもらっている誰かの土地という感覚が続いていると、書籍『映画にまつわるXについて 』で明かしています。

 映画『夢売るふたり』で東京の街を描いてはいるのですが、最後まで東京を「我が街」とは思えなかったそうです。「"他所から漂ってきた浮遊物たちの集合体"というのもまた東京の一面だろうと思い、チャレンジに踏み切りました」と同作に取り組んだきっかけを振り返っています。

 浮遊物たちの集合体が、間借りしている誰かの土地。少し慌ただしくて、"地元感"のない街ではありますが、東京には魅力がたっぷりつまっていると言えるでのはないでしょうか。



『映画にまつわるXについて』
 著者:西川 美和
 出版社:実業之日本社
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