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様々な恋愛本や銀座のママがよく見かけるのがこのフレーズ。

「相手がいいオトコかどうか見極めるには、まず彼の履いている靴をチェックしなさい。」……確かに品のある男性は必ず質の良さそうな靴を履いている(ですよね?)。

では、女性は……?きっと女性も然り。特にハイヒールの“履き”こなしで、その人の“女度”は如実に計れてしまう。

たとえメイクはファッションやバッチリな女性でも、ヒールの先がすり減っていたり、歪んだ歩き方のせいでカタチが変形してしまった靴を履いていると、何だか彼女の生活のほころびを見てしまったような気分になる。その一方で、とってもシンプルで何だかしわくちゃなシャツにジーパンでも靴がマノロ・ブラニクの靴だったら、その女性は一気にオシャレな女性に早変わり。

多くの女性はおそらく、出来ることならハイヒールを上手に履きこなしたいと思っているのでは? きっといつか私の目の前に白馬(白いポルシェでも可)に乗った王子様(どこぞのご子息でも可)がガラスのハイヒールを持ってやってくると信じている方もいるはず(=私)。

現在公開中の『私が靴を愛するワケ』は、女性の憧れと夢がつまったハイヒールの魅惑に迫った世界初のドキュメンタリー映画。さっそく内容をご紹介しよう。

ストーリー


今、アメリカの靴産業の市場規模はなんと年間実に400億ドル。その6割を婦人靴の売上が占める中、“なぜ、そこまで女性は靴を買うのか?”といった素朴な疑問を、ミュージシャン、アーティスト、ファッション歴史家、女性誌の編集者、心理学者、セックス専門家、靴フェチ、そして一般の人々にも迫り紐解いていく。その一方で、彼女らを虜にするシューズデザイナー、クリスチャン・ルブタン、マノロ・ブラニク、ピエール・アルディ、ウォルター・ステイガーらが自らのデザインについて語る貴重なフイルムも盛り込まれ、靴好きにはたまらない内容となっている。

ハイヒールを愛するセレブリティたち


本編では、元ディスティニー・チャイルドのケリー・ローランドほか、様々なセレブリティが「何百足も靴を持っている!」と(中には1,000足以上も!)公言し、靴の魅力について語っている。その多くは“女性ならではのセクシーさ”に魅了されていたり、「とにかく素敵な靴を見つけたら買わずにはいられない。子どもがキャンディを買う気持ちと同じよ!」等、小さい赤ちゃんを抱えてペタンコ靴で走り回っているお母さんが聞いたら、ちょっとした半狂乱になりそうなコメントも少なくないのだが、どこかで「わかるわ〜。履いたら5分で痛くなるのをわかってても買っちゃうのよね、、、。」と頷いてしまう自分も。

様々な側面からのリサーチ


ここでは、単なるハイヒール讃歌! にはとどまらず、女性がハイヒールを履くようになった歴史や、「SEX ANDTHE CITY」の大ヒットによりキャリーらの靴への偏愛ぶりが世に広まり、NYを始め、世界中の女性のハイヒール需要が高まった経緯なども説明。社会的な側面からエロティックな角度からも考察しているのが興味深い。ちなみに本作の監督を始め、スタッフは全て女性だったそう。そして靴好きにとっては、マノロ・ブラニクらのインタビュー映像はきっとたまらないはず。もちろん彼らのコレクションも沢山スクリーンで見ることが出来るので、是非その洗練されたデザインを堪能して。

伊勢丹新宿本店では夢のブランド競演!


伊勢丹新宿店本館2階婦人靴フロアでは、本作の公開を記念してコラボレーション企画が開催されている。

映画に登場する「クリスチャン・ルブタン」「マノロ・ブラニク」「フェラガモ」「ロベール・クレジュリー」」「ピエール・アルディ」の5ブランドのシューズを展示・販売。これらのブランドが同じプロモーションで一堂に展開されることはほとんどなく、貴重な機会なのだとか。

店内は映画館のロビーをイメージ、DVDの上映やブックディレクター・幅允孝氏がセレクトした靴にまつわる書籍も並んでいるので本作の世界にリアルに入り込んだ気持ちにさせてくれそう。5月28日まで開催!

さいごに


何千足もの靴(履いていない靴も沢山……)をウットリ眺めながら、彼ら(=靴)への愛情を愛の告白のように話すセレブ達を見ていて、私はその背後にもったいないオバケが映り込んではいないだろうかと時々怖くなったのだが、見終わった頃には「私も新しいハイヒール買いに行こうかな♪」と思ってしまった……。

巷の女性誌等では“女子力アップの為には●●”と沢山の項目が挙げられているけれど、ハイヒールの場合、履くだけで自分が“大人の女性”である事を意識して、歩き方や話し方、微笑み方まで変わるような気がする。

彼女らのように何足も持つ必要はないけれど(笑)、履くとエレガントな気分になれるハイヒールは一足くらい持っていてもいいかも。今年はちょっと頑張ってみちゃおうかな(何に?何となく、、)と思える女の為のドキュメンタリーだった。
(mic)

映画「私が靴を愛するワケ」

新宿武蔵野館にて公開中、全国順次ロードショー