「ラーメン屋の麺の原価は1玉40〜50円」──そんな情報がネットなどで氾濫しているが、原材料原価だけではビジネスの全貌は見えてこない。原価とともに「利益の構造」を追った。

【コンドーム】
「医療機器」であるコンドームは12個入りで1000円程度の商品が売れ筋。1個約83円だ。その原材料原価は2円50銭〜3円程度だが、「破損がないか精査する全数検査が義務付けられているので、検査機械の設置費用や人件費などが価格の大半を占めます」(業界関係者)という。

 1枚あたりの卸価格は58円ほどで、そのうち検査費用29円、装置費が12円ほどかかり価格の7〜8割を占める。まさに薄利多売のビジネスだ。

【アダルトグッズ】
 ネット販売により価格破壊が起きたピンクローター。ラブホテルなどで買えば1000円だった商品がネットでは約300円で入手できる。業者によれば仕入れ値は150円ほど。原価はプラスチックやモーターなど原材料費が50〜60円。その他経費を除くと45〜60円が利益になる。

「儲かる商品ではないが、販売店が客寄せのために大量仕入れするアイテム。バイブレーターは素材よりも電子部品の種類によって値段がピンキリとなる。男性向けの自慰行為用のホールは各メーカーが樹脂に色々な素材を配合して質感の違いを出している。それでも価格が1000円なら小売店の仕入れ値が半分の500円で、そのうち原材料費は200円程度です」(業界関係者)

※SAPIO2013年6月号