大谷翔平クン、歴史の第一歩!

日本ハム・大谷翔平クンが歴史的なデビューを飾りました。投手と野手の二刀流、その第一歩。すでに打者としては15試合に出場し、3割を超える打率をマーク。超高校級、新人王級の能力を示していました。しかし、それだけならこんなに胸は躍らない。やはり投手としての顔もあればこその興奮です。

「すでに阪神の藤浪クンも打席に立ってるだろ」なんて言い出すと、大したことじゃないような気もしないではありませんが、「両方本気でやる」ということに大きな価値がある。分業制が当たり前になっている現代プロ野球では、投手の中ですら先発・中継ぎ・抑えと、役割ごとに違う調整が求められます。それなのに投手と野手というさらに大きな次元での二刀流を目指すというのですから大したもの。

すでに僕の中では金の計算が始まっています。もし、それぞれで一流と呼ばれる成績…「規定投球回数に到達し10勝程度をあげる」「規定打席に到達し3割程度の打率を残す」を達成したなら。両方1億の価値があるとして2億。さらに超一流の成績と超一流の人気を獲得したなら。投手と打者で両方タイトルを獲るようなことがあれば、3億+3億=6億は要求したい。いや、一枠空くことを考えればあと1億は要求したい。夢の7億円要求。通常の成績範囲では困難な夢が、二刀流であれば視野に入ってきます。

世間には「3年継続してこそ一流」という意見もありますから、本格的に交渉を始めるのは2015年オフということになるでしょう。もしそのとき、二刀流が完成していたなら。通常より倍払うのだという覚悟と、しっかりした資金計画を、日本ハム球団には持っておいてもらいたいもの。お金、うらやましいですね。

ということで、日本ハム・大谷翔平クンの二刀流デビュー戦について、23日の「日本ハムVSヤクルト戦」からチェックしていきましょう。

◆普通のピッチャーにならないよう、成長をつづけてください!

満を持しての初登板。その姿を目撃しようと、札幌ドームには試合前から6000人を超す長蛇の列。本日の入場者には二刀流クリアファイルと観戦証明書が配布されるということもあり、平日にも関わらず多くのファンが現地へ足を運びました。

ちなみに、僕は大谷クンの野手としてのデビュー戦を現地で見守ったのですが、その際は特に証明書の発行はありませんでした。何か今さらですが釈然としません。西武の主催試合だったからでしょうか。ヤフオクで転売チャンスかと思ったのですが、残念です。ていうか、デビュー試合の観戦証明書なんか一度ももらったことありませんでした。こうした日本ハムの企画力、各球団見習ってほしいものですね…。

↓日本ハムは「もし私の彼氏がストライク投球したら私は結婚するかもしれない」始球式なども企画するぞ!
「ストライクが取れたら僕と結婚してください」――。22日に札幌ドームで行われたプロ野球の北海道日本ハム―ヤクルト戦で、始球式に登場した男性が、交際相手にプロポーズするイベントがあった。

(中略)

2人がグラウンドに入ってくると、イベントを告げるアナウンスが流れ、水野さんはマウンドへ。打席に立った日ハムの増井浩俊投手への1球は、緊張から外角に大きく外れたが、増井投手が空振りするアシストでストライクコールが響いた。その後、水野さんが指輪を手渡すと、球場から大きな拍手がわき起こった。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130523-OYT8T00022.htm

投手:「俺がストライク投げたら結婚することになる…」
投手:「何かいざとなったら不安になってきた…」
投手:「子どもができてからでもいいんじゃないか?」
投手:「そうだ、歩かせて様子を見よう」
投手:「外角へ明らかなボールで!」
打者:「打ったらアカンからな」
打者:「絶対に打ったらアカンからな」
打者:「なるべくなら振らんとこ」
打者:「アカーン、完全にボールやん」
打者:「空振りせな!ブゥゥン」
投手:「あっ」
彼女:「きゃっ」

おめでとうございます!

葉っぱとかくわえた悪球打ちの打者でなくてよかった!

さぁ、そして迎えた1回表ヤクルトの攻撃。マウンドに立った大谷クンは、身長もありますが、とてもプロ一年目とは思えない落着きで大きく見えます。投じた第1球は152キロの豪快な真っ直ぐ。外角低めのボール球ですが、むしろボールでOK。この記念の1球の球速をキッチリ見たい。ヘンにバットに当てられるよりも、ミットにおさまるズドンという音・衝撃を感じたい。球速表示の確認で球場もざわめきます。

↓登場曲はパワー・オブ・ラブ!


意気込み:「You don't need money(金は必要ない)」
意気込み:「don't take fame(名声もいらない)」
意気込み:「Don't need no credit card to ride this train(クレジットカードもいらない)」

バック・トゥ・ザ・フューチャー!

打って守って投げる、野球の原点に立ち返り、新たな未来を作れ!

そして、不要な金とクレカをくれ!

↓そして大谷クンの記念の第1球!歴史が刻まれた!


速い!夢が大きく膨らみすぎて、お金の計算が止まらない!

僕がストライク投げられたら、大谷クンが僕の母親(※離婚させます)と結婚してくれるっていう始球式をやってほしい!

初回は走者を背負い、盗塁を許す場面もありましたが全球ストレートで無失点。2回はバレンティンからプロ初の三振を奪取。2点タイムリーを打たれ初失点も喫しますが、それもまたいい経験。1球1球が歴史となっていきます。

そして、投げるごとに少しずつ緊張もほぐれてきたか、フォームもダイナミックに。1球目のときは三塁線にとどまっていた身体が、蹴りあげた右足の勢いでじょじょに一塁線へ流れるようになっていきます。3回にバレンタインに投じた5球目は、この日最速の157キロ。これはダルビッシュの記録を超える、札幌ドーム史上最速の1球!
↓152、156、そして157キロ!札幌ドームでこの球速なら全盛期の神宮なら160キロが出てたな!


日本人最速投手:「いや、そんなことはないと思います」
日本人最速投手:「僕が161なワケじゃないですか」
日本人最速投手:「大谷クンなら170出たんじゃないですかね…」
日本人最速投手:「何かすみません…」

結局、大谷クンのデビュー戦は5回を投げて被安打6、与四球3、失点2、奪三振2で勝ち負けつかずとなりました。高卒新人としては花丸をつけていい内容。初登板初勝利はなりませんでしたが、また別の日に歴史を目撃するチャンスがあると思えば悪くありません。今後がますます楽しみになるデビュー戦でしたね。

しかし、大谷クンには忘れないでほしい。野球の道は長く険しいことを。高卒でプロに入り、活躍をし、タイトルを獲り、沢村賞を獲り、世界の舞台で日の丸を背負い、世界一となった投手も過去にはいます。しかし、歩みを止めればすぐさま「普通のピッチャー」となり、気がつけば「普通以下」になってしまうこともあるのです。

金、女、金、女、金、女、焼肉、金、女、金、女、金、女、焼肉、焼肉、金と世の中には誘惑がたくさんあります。誘惑に負けることなく、野球一筋に青春を燃やしてほしいもの。もし必要があれば、大谷クン自身が「もう大丈夫だな」と思えるその日まで、金・女・焼肉を僕が預かることも可能です。誘惑に負けそうな日は、ぜひ僕のことを思い出してくださいね。

↓順調なデビューで油断しないよう、この動画で気持ちを引き締めよう!


普通のピッチャー:「それはホームラン打たれたんだから、もちろん失投ですね」
普通のピッチャー:「とにかく点を与えないように」
普通のピッチャー:「無駄なホームランをなくせばいいと思うので」
普通のピッチャー:「中継ぎに関してはそこですね」

普通じゃつまらない!

大きく羽ばたけ!


沢村賞を獲ってからが本当の勝負だということを忘れないでください!