ポイント付与率や特典の縮小傾向が続いていたクレジットカード。だが、昨年あたりからサービス拡充の動きが台頭。さらに、ポイントを金融資産のように運用するという新たな発想も生まれている。カードの使い方次第で、人生の資産形成に大きな差がつくことが判明。大増税時代を儲けて乗り切る最新クレカ活用術を紹介しよう。

■生涯ポイントだけで定年までに1000万円差がつく

◎人生設計にポイントを取り入れるという発想

 マイラーやポイントマニアが注目する考え方がある。『生涯ポイント』という発想だ。提唱者のカード評論家・岩田昭男さんは、「クレジットカードを使いはじめる20代から70代までの50年間で、トータルでどれだけ上手にポイントを貯めていくか、という視点です」と解説する。

 2014年4月から消費税が上がり、公的保険や年金などの社会保障費関連の支出も年々増えていく。岩田さんは、「消費税分のコストを取り戻そうという意識で、生涯にわたってポイントを上手に貯めていくことが求められている」と指摘。つまり、ポイントの運用を、生活防衛、さらには人生設計のために生かすべきだとアピールしているのだ。

 そんなに大げさに言うほどポイントで差がつくのか? と疑問を感じる人も多いだろう。左上のグラフ(生涯ポイントシミュレーション)を見てほしい。還元率の違うカードで、毎月の利用額が多い人と少ない人の50年間で貯まるポイントを比較したものだ。1%のカードを毎月10万円使った人は、50年間で60万円分のポイントが貯まる(A)。2%のカードを20万円使うと240万円分のポイント(B)、3%のカードを30万円使うと540万円分貯まる(C)。実に500万円近くの差が生じる。

 しかも、『ライフ・アシスト・ポイント』やノウハウを活用すれば、月10%のポイント還元も。結果的に1000万円以上の差がつく可能性がある。

生涯ポイントシミュレーション

生涯ポイントシュミレーション_図版

Aは還元率1%のカードで毎月10万円利用、Bは2%のカードで20万円、Cは3%のカードで30万円の場合。

■『ライフ・アシスト・ポイント』が消費税増税の救世主になる

◎アベノミクスの切り札は政府のポイントサービス 

 現在、生涯ポイントが生活防衛の決定打となりうる政策が検討中だ。『ライフ・アシスト・ポイント』と呼ばれる、国内の内需拡大を目的とした国が提供するポイントサービスである。左の表のように、国内の主要なカード会社が集結して協議会を結成している。

「家電エコポイントの仕組みに近いのですが、カードの利用金額が対象となるだけに、あらゆるものが対象品目となり、広範囲に個人消費を喚起できます」(岩田さん)。

 具体的には、年間カード利用額のうち50万円を超えた部分に対して5%のポイントを付与する、といった案が俎上に載せられている。この場合、ポイントが付与される上限は200万円で年間最大10万円分が貯まる。ポイント還元率10%がグッと現実味を帯びてくる。

 この制度は民主党政権時代に策定されたのだが、現政権も爛▲戰離潺ス瓩寮長戦略として注目している模様。実施されれば国を挙げてのポイントブームが起き、貯め方の巧拙で人生が左右される時代がやってくるのだ。

ライフ・アシスト・ポイントシミュレーション

ライフアシストポイント_図版

還元率3%のカードを月間30万円使うと、カードポイント540万円(A)に、500万円上乗せされ1040万円(B)に。

◇ライフ・アシスト・ポイントで内需を振興する協議会◇

会長:株式会社セブン&アイ・ホールディングス 代表取締役社長 村田紀敏

設立:平成24年3月15日

会員企業:59社

代表幹事会社(13社):クレディセゾン、ジェーシービー、J.フロントリテイリング、セブン&アイ・ホールディングス、ダイエー、眦膕亜日本商店連盟、日本専門店会連盟、日本通信販売協会、丸井グループ、三井住友カード、三越伊勢丹ホールディングス、ユニー

●ライフ・アシスト・ポイント付与イメージ

ライフ・アシスト・ポイント付与イメージ

200万円×5%=10万円

年間最大10万ポイント(200万円以上はポイント対象外)

カード評論家 岩田昭男さん

1952年生まれ。20年以上、カードの研究を続ける第一人者。サイト『岩田昭男のカード道場』(http://www.card-dojo.com)主宰。最新刊は『「カード、電子マネー&スマホ」最強の活用法』。