まるでお好み焼き!? 石川県では卵かけご飯がとんでもない姿になっている

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石川県の南部に位置する白山市鶴来の新グルメ「つるぎTKGY(ティーケージーワイ)」が話題だ。「TKGY」とは一体何のことかと思いきや、「たまごかけごはんやき」の略。みんなが大好きな卵かけご飯を焼いて作る一品だそう。想像するだけでおいしそうなこの新グルメ、気になる味を紹介していこう。

日本三名山のひとつ「白山(はくさん)」の麓に広がる鶴来(つるぎ)地区では、白山から流れる伏流水を使ったしょう油、みそ、麹(こうじ)、酢、酒の醸造が盛んに行われている。「つるぎTKGY」は、そんな白山の水で炊き上げた石川産のご飯に、鶴来のしょう油、みそ、酢などで味付けした卵をかけて香ばしく焼き上げた、ありそうでなかったご当地グルメだ。

開発したのは鶴来商工会青年部。今から4年ほど前、ご当地グルメが盛り上がる中、石川発の新しい料理を考案しようと議論を重ねていたある日、イベントの打ち上げで訪れたお好み焼き店で、ひとりの部員が何げなく鉄板で卵かけご飯を焼き始めた。食べてみたところ思いの外おいしく、「鶴来の素材で作ってみたらどうか」とご当地グルメ化に取りかかったと言う。

そして2010年、地元で行われたご当地グルメ大会に出店したところ、1日で800食を完売。訪れた市民から「おいしい」「はやりそう」「また食べたい」と絶賛の声が上がり、以来、白山鶴来発の新しいご当地グルメとして、町をあげて展開することになった。

「つるぎTKGY」は現在、白山市内の8店舗で提供されている。アレンジは自由で、お店の個性をいかしたメニューが楽しめる。

例えば、全国に2,000以上ある白山神社の総本社「白山比○(しらやまひめ、○=口へんに羊)神社」本宮表参道前の「いっぷく処 おはぎ屋」では、鶴来産のコシヒカリ「宝来米(ほうらいまい)」を神社の御神水(ごしんすい)で炊いた、何とも神々しいTKGYが味わえる。

しょう油ベースのだしで味つけした宝来米の卵かけご飯をふんわり焼いて、その上にネギと刻みのりを乗せた和風のTKGY。単品(300円)でも食べられるが、おすすめは定食セット(1,000円)。特産のそばや厚揚げ、山菜などの天ぷらもついていて、白山のおいしさを一度に楽しめる。

また、北陸本線鶴来駅近くにある鉄板焼店「若竹」は、TKGYの店舗販売1号店。鶴来のしょう油と酒で甘辛く煮込んだ和牛すじ肉入りTKGY(500円)を提供している。生地の中央には半熟卵が入っていて、崩して食べると絶品。本格的な大人の味でお酒にもピッタリだ。

この他、「居酒屋 おびし」では特製あんをかけた天津飯風TKGY(500円)、「鶴の家」では特製だしをかけたお茶漬け風TKGY(580円)、「おさと」ではめんたいこ、チーズ、ハムなどトッピングが選べるTKGY(450円)、「みよしの」では自家製あんがおいしいTKGY(600円)が楽しめる。

さらに、スーパー「マルエー コア井口店」ではキャベツを入れたお好み焼き風TKGY(298円)、ショッピングスクエアレッツ内にある「鯛佐」では特製チャーシュー入りのTKGY(400円)がテイクアウトできる。このように、それぞれに独自の味を提供しているので、各店をめぐって食べ比べてみると面白い。

TKGYは食卓でおなじみの卵かけご飯がベースになっているため、材料や味つけを工夫して家庭で手作りすることもできる。試しにオリジナルで一品作ってみることにした。

具材として選んだのはキムチ。茶碗1杯分の卵かけご飯にキムチを混ぜて、しょう油を少々加えてお好み焼きの要領で焼いていく。底面に焼き色がつくぐらいになったらひっくり返して、もう一方の面を軽く焼く。そうすることで、外はカリッと中はふんわりしたTKGYができあがる。

食べてみると、「うんうん、おいしい。簡単にこんな一品が作れるなんて」とちょっと感動。このお手軽さとおいしさから、鶴来地区では家庭で作る人も増えていて、休日のお昼に親子で手作りする家族もいるとか。具材と味つけを変えれば何通りものアレンジができるので、興味がある人はアイディアを凝らして、オリジナルTKGYを作ってみよう。

ちなみに、「TKGY」にはもうひとつ意味がある。それは「つるぎから元気と勇気を」。ちょっぴりこじつけではあるけれど、おいしいTKGYを食べれば、明日への元気と勇気が湧いてくるはずだ。ユニークなご当地グルメ「つるぎTKGY」。様々な形で楽しんでいただきたい。

●information

つるぎTKGY戦略室通信