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先日、各政党にLINEの公式アカウントが設定されるということがニュースになりましたね。ネットによる選挙活動解禁の一環として早くも最新の「メディア」が動き始めたということで反響を呼んでいるようです。

私も早速各政党の公式アカウントにアクセスし、「お友達」になっていただきました。どんな情報が発信されるのだろうかと興味津々でしたが、結果から言うと、大いに期待外れ。

まだ「何を、どの程度伝えるか」について明確な基準が定まっていないということもありますが、アカウントを設定した政党のうち、民主党、日本共産党、みどりの風の各党は「このアカウントでは個別の返信ができません」というメッセージが表示されるだけ。

社民党は時候の挨拶じみた文言、みんなの党は結成4年になるというミニ情報、なにかと話題の日本維新の会は所属議員のフェイスブックの紹介と、こちらも貧弱。一番LINEを活用していると言えるのは舛添要一氏率いる新党改革でした。

その日にどんな政治活動を行ったかが簡潔に記され、動画なども添付されていました。LINEの強みの一つは即時性だと思いますので、こうした「活動を細かく紹介して行く」という手法にはうってつけだと思います。

逆に、一番引いてしまったのが生活の党。いきなり小沢代表のドアップ画像ですよ!

有権者にアピールできるのは小沢氏個人だけしかないということでしょうか?あまりアップでみたいとは思わない顔ですね。。与党勢力の一翼を担う公明党は、

5/14現在の友だち数ランキングで一位となったことを誇らし気に発信しています。支持団体の結束の固さを表している結果ではありますがね…。さて、政権与党自民党は、と言うと…。

何かメッセージを送信する度に必ず【自民党トリビア】が返信されます。反応が一番ビビッドなのは確かです。与党勢力二党のこの「お友だち感覚」には少々違和感を覚えてしまいました。

「マスコミがこぞって周辺情報ばかりを報道するために、有権者は、候補者のネクタイの好みの柄や、奥さんの誕生日、飼い犬の名前まで知っているが、肝心の政策や主張については全く知らない」という以前読んだアメリカの政治学者の言葉を思いだしました。

こうしたトリビアなどの情報は、なるほど親しみやすさを感じさせるものではありますが、一方で政党本来の政治的主張や実施に向けて活動している政策などがピンボケになってしまうというのも事実です。小手先の技で人気取りをするよりは、堂々と本質的な情報の発信を望みたいものです。

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