[其ノ一 株テクニカル編]活況が続くIPO株のセカンダリー投資入門!
昨年末のIPOラッシュの流れを受けて、上場銘柄好調。公募株を入手できなかった投資家の2回目のチャンスは?


初値の過熱感解消後は押し目買いを狙う絶好のチャンス!

IPOが好調です! 昨年末のIPOラッシュのいい流れ(昨年12月に14社が上場し、好調)が継続しているといえるでしょう。個別では、ソフトマックスの初値が公開価格の4・2倍、オイシックスが同3・1倍、ウォーターダイレクトが同3・0倍となり、初値の急騰が目立ちました。

ただし、初値の人気化が期待される銘柄ほど、当然、事前のブックビルディングの人気も高くなります。ブックビルディングの応募倍率が高すぎて、公募株を入手できない投資家は非常に多いでしょう。公募株を入手できない場合、リスクを取って高騰した初値に投資する方法しかありません。しかし、3月に初値が高騰した銘柄は初値形成後にそろって急落しています。これは、初値の過熱感が背景にあり、初値に飛びつくのはやはり非常にリスキーです。

では、いつ買えばいいのか?正解は、「初値の過熱感が解消された後」ですが、そのタイミングは難しいといえるでしょう。昨年上場し、初値が高騰したIPO銘柄の上場後の値動きを見ると、「初値から何割下がったら切り返す」など、決まったパターンはありません。ただし、上場後から1カ月程度の「日柄調整」を経て、反転に転じる銘柄が多いのが特徴。日柄調整とは、利益確定売りがおおむね一巡するまでの時間調整のことで、IPO銘柄の過熱感が一服するまでの時間をいいます。

たとえば2012年4月5日に初値がついたエイチームは、その後5月9日に安値をつけて反転。また、12月12日に初値がついたenishは、今年1月7日の安値を底にいったん切り返しました。このように、日柄調整が一巡すると、初値が人気化したIPO銘柄は、将来の成長性や決算発表などに対する期待を織り込みながら再び上昇に転じる傾向があり、押し目買いのひとつのタイミングになります。つまり、3月に上場し、初値が人気化した後に大きく調整した銘柄が注目!

また、上場から1年もたたずに東証マザーズ市場から東証1部市場へ市場変更となった銘柄もあります。東証1部市場の指定基準の一部である?時価総額40億円以上、?最近2年間の経常利益の合計5億円以上を満たすとみられる銘柄は、中長期的な視点で押し目買いの動きが強まるかもしれません。



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小川佳紀(YOSHINORI OGAWA)
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。相場概況から注目株まで、日本株全般から本誌に合ったネタを拾ってくれる貴重な存在。



この記事は「WEBネットマネー2013年6月号」に掲載されたものです。