[其ノ一 株ランキング編]セル・イン・メイ。急騰株の対処法
日経平均は昨年11月から順調に上昇。それだけに、調整が気になる状況だ。そこで急騰株の傾向から調整相場の対処法、有望株発掘法を考える。


急騰株ランクで調整相場の対処法を検証。今後は出遅れ株狙い!?

「セル・イン・メイ(5月は売れ)」という投資格言もあるように、急上昇を続けてきた日本株にも調整局面がありそう。とはいえ、株価というのはどこまで下がるかわからない半面、どこまで上がるかもわからないもの。そんなときは、「株価が25日移動平均線を割り込んだら調整か?」などと客観的に判断するのがいいでしょう。

全体相場が調整した場合、これまで急騰した株ほど調整が深くなりがちです。そこで、アベノミクス相場以降の急騰株20銘柄を市場別にランキングしてみました。

東証1部では証券、不動産関連の上昇率が高く、新興市場ではバイオ、ネットゲーム関連の急騰が際立っています。

今回は各銘柄のデイトレ比率を併記しました。これは個人投資家の売買に占める日計り取引の割合を示したもの。新日本科学、東京都競馬、日本海洋掘削やガンホー、新興市場のバイオ関連など、デイトレ比率が高い株は、逃げ足の速いデイトレーダーが好んで売買する銘柄。上げるのも速いですが、一転しての急な下げが予想されます。

ケンコーコムの上昇率745%を筆頭に鋭角に上昇した銘柄は、いったん調整すると上値にシコリがたまり、再急騰は望み薄になります。

特に5月末は急騰株を好んで売買するヘッジファンドの中間決算期。決算を控えた彼らの利益確定売りが出ることを考えると、上昇率の高かった中小型株には注意が必要。デイトレ銘柄は5日移動平均線を下回ったら、いったん手じまうのが無難でしょう。

逆にデイトレ比率が低く、機関投資家が売買の中心になっている銘柄は上げ幅も小さい分、調整時も値持ちがいいという特徴があります。

5月は3月本決算銘柄の決算発表時期でもあり、業績相場になりがち。2月に年金資金などの売りで調整していた大型株や輸出関連株などは、円安もあり業績の上ブレが期待できそう。商品相場が不透明で出遅れ感強かった商社は配当利回りも高く、動きだしたらおもしろそうです。

相場の調整局面では、最高値からの割安感で下がる株の押し目を狙うのは危険。まだ上昇初期段階の?若い〞銘柄や出遅れ株に切り替えることが重要です。



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窪田朋一郎(TOMOICHIRO KUBOTA)
松井証券 シニアマーケットアナリスト

2001年、松井証券に入社。マーケティング部を経て現職。ネット証券草創期から株式を中心に相場をウオッチし続け、個人投資家の動向にも詳しい。



この記事は「WEBネットマネー2013年6月号」に掲載されたものです。