カンヌ映画祭に参加した大沢たかお、松嶋菜々子、三池崇史監督(C)Kazuko Wakayama

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第66回カンヌ国際映画祭で5月20日(現地時間)、コンペティション部門出品作品「藁の楯 わらのたて」の会見とレッドカーペット、公式上映に三池崇史監督、大沢たかお、松嶋菜々子がそろって出席した。

レッドカーペットでは、松嶋がドルチェ&ガッバーナの爽やかな水色のドレス、大沢と三池監督はタキシード姿で登場。その後行われた公式上映後は約5分間のスタンディングオベーションが起こり、2000人の観客からあたたかく受け入れられた。

映画は10億円の懸賞金をかけられた凶悪犯・清丸の命を守り、福岡から東京までの移送を完遂するため、銘苅ら警視庁警備局SPの精鋭5人が、全国民の殺意を目の当たりにしながら、孤立した戦いを強いられる姿を描くサスペンスアクション。

公式会見で三池監督は本作がコンペに選ばれた点について、「自分でも本当にびっくりしました」と心境を吐露。カンヌではエンタメ作品はとかく評価されにくいという状況のなかで、どんな期待をしているかと問われると「パルムドールは頂けたらもちろん頂きたいと思いますが、自分はなかなかそういうタイプではないかなと(笑)。いろいろな作品があるなかで刺激になってくれればと。こういう場で上映される事、それ自体でもう十分満足しています」と語る。

本作で描かれる日本社会での“義務 ”という概念についての問いには「生きている人間のテーマとさほど変わらない。人間を描いていれば、警察官と犯罪者という立場ではあるが、そこに人間としての日常がある。それをシンプルに描いた結果、縦社会、日本社会で解決しずらい問題などが自然に浮き彫りになった」と解説した。

上映後俳優陣は「映画祭に出る事が云々ではないですが、やはりこういうところに呼んで頂けると、これほどドキドキすることはないので、また来られる機会があればいいなと思います。もっといいものを作りたいなという気持ちにさせられました」(大沢)、「レッドカーペットを歩く事自体が既に現実感がなかったですが、今回監督に『いい経験になるから』と誘って頂き、やはりとてもいい経験になりました。この気持ちは大事にとっておきたいと思います」(松嶋)と感無量の面持ちでカンヌ参加の感想を述べる。

三池監督は日本の作品が海外に出ていくことに対し、「日本映画だからと特に意識することはないのかなと。海外からどう見られるか、自分ではコントロールできないこと。だから、そこに余計なエネルギーを使うよりも、自分たちなりに作った方が、映画の強さが生まれると思います」と力強く語った。

カンヌ映画祭は26日まで。

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