森田成一「死から生還して思ったこと、それは”生きていることは勝ち”」-『キングダム』第2シリーズ (1) 第1シリーズでは飢餓感を出すために、痩せてから収録に望んだ

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中国の春秋・戦国時代を舞台にした大河ロマン『キングダム』の第2シリーズが、6月8日よりNHK BSプレミアムにて放送をスタートする。第2シリーズでは、王騎の死以後の世界で信や嬴政に加え、信と同世代の若武者たちが手柄を奪い合い、時代の大将軍を目指して躍動していく。今回は第2シリーズ開始直前のアフレコ現場にお邪魔し、信役の森田成一、嬴政役の福山潤、新シリーズから登場する蒙恬役の野島裕史、王賁役の細谷佳正らメインキャスト陣に話を聞いた。

――いよいよ『キングダム』第2シリーズが始動しましたが、森田さんと福山さんはそれぞれ成長した役を演じることになりますね。

森田:第1期では、戦で親を亡くした下僕の子ということで荒々しい演技を心がけました。”剣を斬る”というより”砕く”というイメージですね。一方、王騎の死以後を描く第2期では、頭で考えてから動くようになります。当たり前のことですが、これが信にとっては成長なのかなと。激情にかられて行動するところも多かった彼も耐えることを学び、『本当の強さとは何か』ということも理解してきたと思います。ただ、ベースとしては、信の勢いのよさをそのままに、それ以上パワーアップさせて演じています。

福山:信と漂(ヒョウ)の出会いによって、嬴政の運命も大きく変わっていきました。王座を取り戻したものの、趙国との戦いでは、まだ、呂不韋(リョフイ)という秦国の中で超えられない壁がいて、誰にも気を許せないでいましたが、戦いの中で友と呼べる信と出会うことができました。第2期では王宮での張り詰めた部分と、信といる時のやわらかな部分が見えて、彼も人間らしく変わっていけるのかなと思っています。

――細谷さんと野島さんは第2シリーズからの出演です

細谷:「最初は、周りの錚々たるキャスト陣に自分が入ること、英才教育を受けたエリートを演じるということに不安はありました。でも、時代物をやることは自分の課題でもあったので、『キングダム』の世界を崩さないようにがんばろうと思います。

福山:そんなに周りは敵だらけじゃないよ(笑)。

細谷:そうでした(笑) まずは迷惑をかけないところから始めようと思います。

野島:僕は男臭い作品が大好きなので、役が決まった時はとてもうれしかった。でも、役どころを見ると意外と男臭くなくて(笑)。想像以上に見た目は軽やかで飄々としたキャラクターですが、今後うまく体にしみこませて演じていきたいと思います。

――それぞれ演じるキャラクターの印象と、演技を通して伝えたいことはありますか?

森田:最初は飢えた狼のようなヤツという印象だったので、飢餓感を出すために、第1シリーズが始まる前に減量し、痩せてから収録に臨みました。そこから考えると、彼は骨も太くなり、筋肉もつき、今まさに青年になりかける瞬間だと思います。荒々しさの部分においては”飢えた狼”というよりは”狼の王”……の手前の若頭にまでは成長したかなと。演技を通して伝えたいことは、『キングダム』が”生き抜くこと”をテーマにしているので、ここは変えずに突き通したい。現代においてはこのような大きな戦はないですが、学校や社会生活にも似通った部分はあるように思います。時代や背景は違っても、人間がいかに強く生きるのか、生き抜く意思を持てるのかを見てほしいですね。

福山:嬴政は後の始皇帝となるべき少年なので、どのような経緯で王になるのかなと。実在した人物ではありますが、楽に生きられない時代だからこそ、彼の生き抜く力や意志の強さ、信念などを出せるようがんばっていきたいです。役の印象としては、少年らしからぬ胆力と先を見据える眼力を持った少年だなと思いました。