松嶋は16年前も大沢とカンヌ「とても奇遇だと感じています。光栄」。

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第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された映画「藁の楯 わらのたて」の俳優・大沢たかお(44歳)と女優・松嶋菜々子(39歳)、三池崇史監督(52歳)が5月20日(現地時間)、フランス・カンヌでのフォトコールと公式記者会見に臨んだ。

大沢は紺のスーツ、松嶋は紺のワンピース、三池監督は黒のジャケットと、ダークカラーで統一したファッションで会見場に登場した3人。カンヌに来た感想を聞かれると、三池監督は「(カンヌの受け止められ方が変わったと感じるか? 特にこの作品がコンペに選ばれた点について)自分でも(コンペに選ばれて)本当にビックリしました。主催者にも(質問を)投げかけてみたが、『そんなことはない(=意外ではない、の意)』と言われた。だから我々は何の先入観もなく、作りたいものを作っていけばいいのかな、と。そのままやっていけばいいのかな、と感じさせてもらった」と感慨深げに語った。

松嶋は16年ぶりのカンヌとなるそうで、「そのときも大沢さんと一緒でテレビドラマ『深夜特急』の仕事でした。とても奇遇だと感じています。光栄です」と、大沢と再びカンヌの地に降り立った“まさか”に喜びのコメント。大沢は「カンヌに来られて本当に良かったと思います。正式上映はこれからで緊張もしていますが。日本で空港を出るときにみなさんから頑張ってください、と言われて、いまさら頑張りようもないかなと思いましたが(笑)。でも来られて良かったと思います」と笑いを交えながらコメントした。

カンヌ国際映画祭では30年前、三池監督の師匠にあたる今村昌平監督が「楢山節考」で最高賞のパルムドールを受賞しているが、三池監督は「あれから30年なんですね。ということはある意味残酷さというか、振り返ったときの時間の早さを感じ、それが生きているという感触なのかと。今村さんからは自分の中にあるものをきちっと見つめて撮って行くということを学んだ気がします。映画とは、自分は人と違うのだということや個性を表現するための道具ではなく、自然に自分の中にあるものから撮っていけばそれは自分の映画になるのだということを教わった気がします」と、今村監督とのエピソードを披露した。

また、エンターテインメント作品が評価されにくいカンヌ国際映画祭だが、三池監督は「パルムドールは頂けたらもちろん頂きたいと思いますが、自分はなかなかそういうタイプではないかなと(笑)。いろいろな作品がある中で刺激になってくれればと。こういう場で上映される事、それ自体でもう十分満足しています」と謙虚に語った。