『三姉妹 〜雲南の子』 ©ALBUM Productions, Chinese Shadows

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中国の貧困地域に暮らす幼い三姉妹を追ったドキュメンタリー映画『三姉妹 〜雲南の子』が、5月25日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

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昨年の『ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門』でグランプリに輝いた同作は、『鉄西区』や『無言歌』などで知られる中国のワン・ビン監督が政府当局の許可を得ないまま撮影した作品。中国国内において最貧困といわれる雲南省で両親不在のままに暮らす三姉妹の日常生活を通して、地域の経済格差や人口抑制のため「一人っ子政策」が敷かれるなど、急速な経済的繁栄に沸きながらも様々な問題を抱える中国と、孤独や貧困の中で生まれる人間の尊厳を捉える。

同作について美術家の奈良美智は、「外側からこの映画を観ている僕たちは、彼らと対面することは無いだろうが、そんなことお構いなしに子供たちの持つエネルギーは強く、大人たち以上にたくましい」とコメント。写真家のホンマタカシは「ワン・ビンの映像の魅力について考えている。三姉妹も素晴らしいが、家畜の群れや泥だらけの家屋とジャガイモ、いつもガスっている高原の風景が立ち上がってくる。ボクは飽きることなくそれらの映像を見続けている――」とコメントしている。さらに谷川俊太郎、いしいしんじ、加藤登紀子、瀬々敬久、蓮實重彦らによるコメントがオフィシャルサイトに掲載されている。