クロユリ団地に引っ越してきた明日香を演じた前田敦子/[c]2013「クロユリ団地」製作委員会

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AKB卒業宣言から早一年。現在は女優としても注目を集めている前田敦子が、自身初となるホラー映画の主演に挑んだ。それが5月18日より公開されている『クロユリ団地』だ。

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本作は、『女優霊』(96)や『リング』(98)などで知られるJホラーの旗手、中田秀夫監督の最新作でもある。薄気味悪い団地を舞台に、死んだはずの住人の影に翻弄される人々の恐怖を描き出す。相次ぐ不可解な出来事に見舞われ、徐々に正気を失っていく少女を演じた前田敦子は、「いやー!」「やめて!」「お母さーん!」と、アイドル時代からは想像もできない、振り切った演技を見せている。

実は前田は、2007年の『伝染歌』でもホラー作品に挑戦したことがある。同作では、物語の早い段階で自殺を遂げる役どころだったのに対し、本作では恐怖の真っ只中に放り込まれるヒロインを熱演し、新境地を開拓した。演者の実力が問われる恐怖演技だが、自らの情念を搾り出すような前田の演技は、女優として新たなステージに立ったことを感じさせる。

デビュー前、秋元康に対して「演技がしたい」と訴えたという前田敦子。ジャパニーズホラーの巨匠によって解き放たれた彼女の新たな可能性に期待したい。【トライワークス】