2005年ごろから市場に出回りだした2バーツ(7円弱)硬貨(写真右)。1バーツ硬貨よりほんのすこし大きいだけで見た目も一緒なため、硬貨にマジックで「2」と書かれて流通するなど通貨としてはなはだ不名誉な扱いを受けている。混乱を避けるために数年前から金色の2バーツ硬貨が出はじめた。左が少しだけ小さい1バーツ硬貨【撮影/『DACO』編集部】

写真拡大

バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部のタイ人経理部長、ブン(女性)が日タイの架け橋となるべく日本人からの質問に答えます。

読者からの相談:おつりをごまかさないで
(前略)1年目はタイ生活に慣れるためにアワワワと過ごしてきましたが、2年目に入り少し慣れはじめたころから、タイ人がちょこちょこと小銭稼ぎをするのを目の当たりにするようになりました。
 まず先日トンローの地下のワインショップでワインを購入したところ、370バーツのおつりのはずが、お財布に入れる前にふと確認したら270バーツで、100バーツ足りない。店員の男性に聞くと、「あ〜」とすぐにくれました。
 次にエンポリの地下カフェ。170バーツの商品に対し200バーツ払い、30バーツのおつりがまだだったので、席について待っていました。その後もおつりは戻らず、聞くと「払った」と言われ、「じゃレシートは?」と聞くと、再度レジを打ち始めました。これは、レジを通さずにおつりごと、まるまる200バーツをポケットに入れたということです。
 他に日本人がよく行くアウトレットのお店でも、商品3個のうち1個だけレジを打って2個分は手書きの領収書という意味の分からない行動にも遭遇。この人は見事700バーツをポケットに入れたと思われます。
 私の実被害はおつりをもらえなかった30バーツだけですが、きっと今までもおつりをチェックせず被害にあっているかもしれません。
 レジを通さない、おつりをごまかすって、タイでは日常茶飯事なのでしょうか? きっと日本人の奥様はおつりなど気にしないからと、ナァナァになっているための悪事でしょうか? 日本ではあまり経験しなかったことなので、2年目、気を付けて生活しようと思う今日この頃です。 (コイコイさん)


【ブンからの回答】

ごまかしとは限らず

 ごまかすのが常とは思えませんが、間違えや忘れることは日常茶飯事です。そして、指摘されると自己防衛本能からまず自分が正しいという態度を取ります。それが「ごまかし」とコイコイさんに受け取られるのでしょう。

 おつりはコイコイさんのように待ってでも、必ず受け取ってください。チップのつもりでおつりを受け取らないで席を立つと、おつりは渡さなくてもいいんだと勘違いする店員が生まれる可能性がありますので。

 アウトレットでのことはごまかしというレベルではなく犯罪です。いつかバレるでしょう。

トラブルを避ける

 おつりの数え間違いを防ぐには、面倒でもコイコイさんが「これはいくらで、私はいくら払うからおつりはいくらね」と言って支払うようにしてください。

 相手が頑として間違いを認めない場合、いつまでも水掛け論をせずに、商品を返して黙ってその場を立ち去ります。これが大人のタイ人の抗議です。お金だけ払うのは癪(しゃく)ですが、それで相手との悪縁を切りスッキリさせます(ひそかに相手に悪いことが起こるように期待しますが)。

 私達はレストランへ行くと請求書を見て、頼んでないものが入っていないか、合計金額はだいたい合っているかを必ずチェックします。

 おつりで気苦労しているのはコイコイさんだけではありませんので、気楽に2年目のタイをお過ごしください。


(文・撮影/『DACO』編集部)