医師の3人に1人が「僻地医療を検討してもよい」- ケアネットの意識調査

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医療系情報サービスサイトを運営するケアネットは16日、医師を対象に実施した「僻地医療に対する意識調査」の結果を公表した。同調査は、同社が運営するサイト「CareNet.com」に会員登録する医師1,000人を対象に4月26日、インターネットを通じて実施した。

同調査は、全国各地で高齢化や過疎化が進み、一時的な医師派遣、巡回診療、ドクターヘリなども含め「僻地医療」の充実が望まれる状況のもと、医師の関心度を尋ねたものとなる。なお、厚生労働省が定義する医療分野における僻地とは、「交通条件及び自然的、経済的、社会的条件に恵まれない山間地、離島その他の地域のうち、医療の確保が困難である地域。無医地区、無医地区に準じる地区、僻地診療所が開設されている地区等が含まれる」とされている。

「僻地医療に関する経験」を尋ねたところ、全体の63.8%は「携わったことがない」と回答。現在「常勤で携わっている」が全体の7.5%。パートタイム、巡回、ドクターヘリなど「常勤以外」で携わっている医師が4.8%、「医局からの派遣」などで「以前携わっていた」とした医師は23.9%となり、全体の3割以上が何らかの形で僻地医療に携わった経験を持つことが明らかとなった。

経験者を含み、現在僻地医療に携わっていない医師に対し、「今後の考え」を尋ねたところ、「将来的には考えたい」7.9%、「勤務体制次第」12.1%、「待遇次第」14.7%という結果となり、全体の34.7%が検討の可能性があると回答した。

一方、「携われない/関心がない」と回答した人の割合は30代以下で51.1%、60代以上で76.9%と年代と共に上昇。「全く関心がない」とする人は逆に減る傾向にあり「気持ちはあるが体力がついていかない」など、「関心はあるが携われない」人が多く見られた。

「携われない/関心がない」と回答した医師にその理由を尋ねたところ、「教育・介護などで住まいを移せない」36.1%、「多忙で余裕がない」32.8%、「開業しており自分の交代要員がいないため」27.1%などと続き、「自分が携わる必要があると思わないため」は7.2%だった。

また、若手医師から「僻地ではキャリアアップにつながる仕事ができない」、ベテラン医師からは「医師が少ない中では診療科を問わず広く診る必要があるが、もう自分の専門科以外を診る自信がない」といったコメントが寄せられた。

同調査における医師のフリーコメントなどは、同社のWebサイトで閲覧できる。