「豚骨スープで洋服のシミが落ちる」を実験してみた
「私、この間、豚骨スープで洋服のシミが落ちるって友達から聞いたんですよ」と話すのは、ミスFLASHの池田裕子クン。大好きなラーメンを食べていたら、汁がはねて一張羅に大きなシミが!なんてことはよくあること。
それにしても、あの白濁した豚骨スープで本当にシミがとれるのか?そこで、洗浄・洗剤の研究が専門の横浜国立大学・大矢勝教授にその真偽を確かめてみた。
「確かに落とせますよ。豚骨スープに含まれているタンパク質が汚れを落とす界面活性剤のような働きをしてくれるんです。油系のシミだったら、水だけですすぐより、豚骨スープのほうがよく落ちるかもしれません」
一方、シミは綿素材の布に醤油とゴマ油を混ぜた餃子のタレで作製。そのシミの部分に全種類のシミ抜き剤をつけ、30秒ほど手でもんで十分な水ですすぐという手順で実験をおこなった。さて、気になる結果は次のとおり。
【水】シミは薄くなるが、はっきり跡が残る。
【生卵】シミは薄くなったものの、黄身のせいか全体が黄ばんでしまった。
【牛乳】水と同じ程度にシミは薄くなった。
【イカ】水よりもシミの落ちはよく、ほぼシミは消えた。
【豚骨スープ】ほぼ気にならない程度までシミは薄くなった。
豚骨スープがもっともシミの落ちがよく、イカもかなりの好成績。以下、水、牛乳、生卵の順にシミが薄くなった。冒頭の裕子クンのお気に入りのブラウスについたシミも、豚骨スープで落としてみた。すると、みるみるうちにシミが落ちていった。ただし、どの食材でもにおいが布に強く残ってしまうので、実用性があるかどうかは微妙なところ。とにかく丁寧に水ですすがないと、かなり強烈な臭いが残る。そのうえ、豚骨スープは油が布についてベタついてしまうので、二重に大変なことになるから要注意だ。
(週刊FLASH 5月28日号)