韓国人差別のステッカーが衆院議員会館で売られていたと朝日新聞記者がツイートしたことについて、朝日新聞社は2013年5月16日、「誤解される内容を発信した」として、自民党議員らに謝罪したことを取材に対して明らかにした。

ステッカーは、沖縄復帰の学習会でボランティアの1人が展示していたことが分かっているが、学習会実行委の市民団体「沖縄対策本部」では、このボランティアは無断で展示しており、すぐに止めてもらったと説明していた。会議室利用に協力した自民党の西銘(にしめ)恒三郎衆院議員側も、朝日記者はツイートの前にこうした事実関係を確認してほしかったと指摘していた。

朝日新聞社の広報部では、記者は業務外で私的にツイッターを利用しているとしながらも、「国会議員や主催団体が関与していたと誤解される内容を発信しました」とコメントした。会場では、本人がステッカーを買っていたことも明らかにした。実行委では、ボランティアに会場で販売してはいけないと事前に説明をしたとしているが、実際は売られていたことになる。

ツイートについて、朝日のコメントでは、「記者の上司は本人に注意するとともに、ご迷惑をおかけした国会議員の事務所や主催団体にお詫びしました」としている。

なお、ツイートした社会部の石橋英昭記者は、関連するツイートを削除したことをツイッターで明らかにするともに、「私のツイートに誤解を招く表現があり、関係者にご迷惑をおかけしたことをおわびします」と書いている。