スティーブン・スピルバーグを筆頭とした審査員団Photo by Traverso/L'Oreal/Getty Images

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第66回カンヌ映画祭が5月15日(現地時間)、開幕した。今年は審査員メンバーに河瀬直美が抜てきされたほか、コンペティションに三池崇史の「藁の楯 わらのたて」と、是枝裕和の「そして父になる」の2作品が入ったため、日本にとってはことさら華やかな印象がある。

審査員団は、「審査員をするのは76年のアボリアッツ映画祭以来」というスティーブン・スピルバーグを審査委員長に、ニコール・キッドマン、アン・リー、クリストフ・ワルツ、ダニエル・オートゥイユ、リン・ラムジー、クリスティアン・ムンジウ、ビディヤ・バランという、男女のバランスが取れた計9人となった。

計20本のコンペティションには、アメリカからジム・ジャームッシュ、コーエン兄弟、スティーブン・ソダーバーグ、アレクサンダー・ペイン、ジェームズ・グレイと、インディペンデント系の刺激的な面々がずらりと並んだほか、フランス勢はロマン・ポランスキー、フランソワ・オゾン、アルノー・デプレシャン、バレリア・ブルーニ・テデスキ、アブデラティフ・ケシシュ、他にも『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフンら、個性派がそろった。

アウト・オブ・コンペとして選ばれたオープニング作品は、F・スコット・フィッツジェラルドの原作をバズ・ラーマンが3Dで映画化した「華麗なるギャツビー」。レッドカーペットはあいにく雨模様となったが、ラーマン監督と主演のレオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン、トビー・マグワイアらがそろい、チャールストン・スタイルのダンサーたちが踊りを披露するなど、華やかな幕開けとなった。

本作はヒップホップとジャズをミックスした音楽や、プラダによる衣装デザイン、時代感よりも派手さにこだわったセットデザインなど、いかにもラーマンらしい過剰さを売りにした作品。ラーマンは記者会見で、「この時代、ジャズは刺激的で危険な音楽だった。現代のそれにあたるものは何かと考えてヒップホップを思いついた」と発言。また「ロミオ+ジュリエット」以来のタッグとなったディカプリオは、「バズの情熱は並々ならぬものがあって、それは僕らみんなに伝染した」と語った。

映画祭は14日間にわたり、26日の授賞式をもって閉幕する。(佐藤久理子)

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